2006
07.09

京都市地域女性連合会で活動発表

発表

京都市地域女性連合会 平成18年度リーダー1泊研修会で活動発表しました。
 京都市の婦人会を前身とする「京都市地域女性連合会」の女性たち1000人が、5日(水)から3回に分けて研修のため、舘山寺にいらっしゃいました。
京都市教育委員会生涯学習部が主催で、毎年1000人規模の研修会を行っているそうですが、とにかく、この規模と機動力に驚きました。
ミ会教育主事瀬戸さん 京都市地域女性連合会
京都市は、すでに政令市で140万都市なのだそうですが、その中で、「京都市地域女性連合会」の女性は、会員が5万人いるそうです。この組織の巨大さに驚き、また、巨大組織でありながらも、毎年1000人規模の研修会が開催されるなどの、しっかりとした実働がされているということ、所属の女性の年齢層が50代から70代が中心でありながらも、アサーショントレーニングなどの学習を受容できているし、しっかり身につけているそうです。
 一般的に、年をとると、新しいことをなかなか素直に受け入れられないことが多い中、この学習意欲と姿勢に、頭が下がりました。
今回の研修会のテーマは、「子育て支援」なのだそうですが、3日間に分けて、3つの浜松の子育て支援団体が、実践発表をし、その後、分科会でワークショップをして、全体会で発表をするという充実したメニューでした。
 今日は、その最終日で、 “はままつ子育てネットワークぴっぴ”としての活動発表を理事原田がしました。
この研修では、子育て支援について皆で考え、「あたたかいつながりの中で子育ての支援をしよう」ということを目的に学習しています。
 それは、現在女性連合会のひとりひとりのメンバーが、それぞれの地域に戻った時に、身近にいる子育て中の親たちの話し相手になる活動をしています。それには、地域の近所の軒先や商店の店先に【となりのおばちゃん 子育てを支援します!】というマークを使っています。このマークの出ているところで専門的なアドバイスを相談するのではなく、ただ楽しく話し、ときには悩みを聞いたり、お得情報を交換したり井戸端会議のような世間話をしながら、上下関係の中で会話をするのではなく、対等な立場で励ますということをしているそうです。
この「対等な立場で」というのが、とても大切で、子育てで大変な思いをしている時に、
「あんた、何やってんの。もっとしっかりせなあかんでぇ」
なんて言われたら、もっともっと落ち込んでしまいます。これが、
「あんた、がんばってはるやないの。このままでええんちゃうの。」などという言葉をかけてもらえると、煮詰まっている親もホッと癒されたり、元気が出ます。
京都1  会場.jpg
また、近所の子育て世帯との普段からのコミュニケーションづくりができていると、
「あの親子、最近様子がおかしいな」
ということに、一番最初に気付くことができるのは、児童相談所の職員などではなく、“近所のおばちゃん”の存在である。だからこそ、子どもを預かるとか、何か専門性の必要なことをして支援するというより、自分たちにできる範囲で、 “ちょっと話し相手をする”ということを積極的にするようにしているそうです。でも、ちょっと話し相手をするにも、聞き方、話し方、伝え方によって結果が変わってしまうので、このような研修会を通して、先ずは、地域のリーダー達が学び、それを広めているそうです。
さすが、おばちゃんパワー!!ですが、おばちゃんパワーを侮れません。このパワーによって、地域の子育てが支えられているし、この些細なことが、子育て中の親にとって、気持ちの余裕を作ってくれて、次の瞬間に子どもと向き合う時の新しいパワーになっているのですから。行政の過剰なサービスで、なんでも人にやってもらわないと何もできない親になってしまうより、こういう支援の方が、親たちの自立も促されて、いつでも気軽に、先日のファミリー・サポート・センターの研修会の建部先生の言っていたのと同じ“お互い様”の気持ちで地域の人達との関係作りもできます。
 浜松も是非、こんな地域がたくさんできるといいなと思います。そして、おばちゃんだけでなく、おじちゃんも、お兄さんもお姉さんも、その輪の中に入ってくれるといいなと思いました。<わかば>