2009
03.28

地域情報化セミナー「情報技術で地域を拓く」

発表

3月20日、山形県酒田市出羽遊心館にて
東北公益文科大学、山形銀行、CANフォーラム、慶応義塾大学SFC研究所、地域情報化研究コンソーシアム主催で地域情報化セミナーが行われました。
浜松から新幹線で東京へ。羽田から飛行機で庄内まで飛んではるばる行ってきました。5時間半。
前日は暖かかったという酒田市も空港に降り立てば、気温が下がって寒くなっていました。
出羽遊心館は最上川が近くを流れる高台にあり、数奇屋作りの生涯学習施設でした。の畳敷きの広間に座っての和風スタイルでのセミナーでした。
地域情報化セミナー
プログラムは下記のとおり。
★14:00開始(司会 まつうらあやさんというかわいい学生さんでした。)
●開催あいさつ 大島美恵子氏(東北公益文科大学 副学長)
[第一部]講演
★14:20~15:30
■地域情報化の意義と未来
●基調講演 『地域情報化の未来』
・講師 國領二郎氏(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
地域情報化セミナー
[第二部]パネルディスカッション・分科会
★15:30~17:00
■パネルディスカッション「ネットワークで地域を変える!」
●パネリスト
 ・秋山美紀氏(慶應義塾大学総合政策学部専任講師):地域医療ネットワーク
 ・井上裕之氏(FM FLOWER会長)
 ・原田博子氏(NPOはままつ子育てネットワークぴっぴ理事長):子育て
 ・松澤佳郎氏(SFC研究所上席研究員(訪問)):遠隔授業
●コメンテータ
 ・坪田知己氏(日本経済新聞社日経メディアラボ所長)
●コーディネータ
 ・飯盛義徳氏(慶應義塾大学総合政策学部准教授)
●総括
 ・伊藤眞知子氏(東北公益文科大学 副学長)
★17:00~18:00
■分科会(地域医療ネットワーク、コミュニティFM、子育て、eラーニング)
 ●小部屋に別れて、各パネリストを囲んでの意見交換
[交流会](会場:酒田市出羽遊心館  会費:一般1,000、学生 無料)
[学生交流事業](会場:公益大)
到着後、まもなく始まった上記プログラム。疲れも感じないままに時は流れていきました。
浜松から遠く離れた山形県酒田市で、行われたこのセミナー。体験を交えた話の内容にたくさんのヒントをもらいました。
ぴっぴはもちろん「子育て」分野からの発表。東北公益文科大学の院生の方々が中心となり、大学と行政で子育てサイトを立ち上げようという動きがあるとのことで分科会以降も話が盛り上がりました。
学生さんたちや先生方は、その後も遅くまで、福岡県東峰村のケースディスカッションを参考にして東峰村活性化の提言を作成する交流事業を行ったそうです。翌日は朝8時から大学にてその発表。遠隔授業で東峰村をつないでのディスカッションに参加させていただくことができ、またまた得るもの多しの時間でした。
このセミナーでは、
情報発信は、情報の発信元がなんでも東京発である必要はなくて、地域からの発信でいいのだというようなことも國領先生が話されていたのがずいぶんと記憶のどこかに残っています。
地域情報化については、これまでいくつかの事例をこのセミナー以前から目にしてきました。今回も使用するメディアは様々。どれも使い方、見せ方で「なるほど!」と思われることが多々ありました。地域の知恵・財産(人であったりもの)をいかに他地域と差別化して見せていくか。これがきっと地域を活性化させるひとつのキーとなるのではないでしょうか。それを行うには、発端を生み出すこと、ネットワークを形成すること、いかにうまく地域を見せていくか、これらを続けていくことを行っていく人々が重要になってくるのでしょう。「人財」。これも地域の宝なのだと学ぶことができました。
ちなみに酒田市。映画「おくりびと」のロケ地となった場所です。飛行機の時間までを慶応義塾大学の方々と行動をともにさせていただきました。のどかな東北の街。ぜひ、行ってみてください。ぴっぴ
地域情報化セミナー