2006
07.06

ファミリー・サポート・センターの研修会を見学しました

取材

FS研修2.jpgファミリー・サポート・センターとは、子育てを援助してほしい人と、子育てを援助したい人が、お互い会員となって子育てを助け合う制度です。子どもを預かって欲しいという「おねがい会員」、子どもを預かれるという「まかせて会員」、両方のサービスを利用したいという「どっちも会員」の3つの登録方法があります。
「まかせて会員」「どっちも会員」に登録すると、実際に預かる前に必ず研修を受けるそうです。今回は、この研修の一部を見学させていただきました。
 この研修は、
第1回 ファミリー・サポート・センターの概要について
第2回 子どもの発達について、託児の実践について
第3回 子どもの事故と安全、子どもとの遊び方について
という内容で、受講しますが、会員の取得資格(保育士、幼稚園教諭、保健師など)によっては、全てを受講しなくても良い場合もあるそうです。
 今回は、第2回で、臨床発達心理士の建部則子先生の講義と、子育て支援をしている先生の講義でした。
FS研修3.jpg建部先生の講義では、最近の乳幼児研究の話を中心に、子どもの身体の発達と心理的な発達についてのお話と、実際に、「人間関係作り」のワークや、「信頼関係作り」のワークを行いました。
 乳幼児を実際に預かる側の会員たちが、その子達との信頼関係を上手に築くことができるのと、信頼関係をなかなか築けないのとでは、状況も随分変わるけど、「信頼関係作り」のワークをやってみると、簡単に信頼しあうことの難しさを実感した会員たちも多いようでした。
 講義終了後、建部先生からは、「お互い様」という気持ちで預かると良いのではないかというアドバイスをいただきました。それは、今は、「預かる」側にいる人も、「預ける」側にいる人も、いつ、どういう状況の変化から、逆の立場になるかもしれないし、お互いに「上下関係のない同じ立場」であることを認識してやることが、預かる子どもや親に対しても謙虚な気持ちでやることができる基本ではないかということでした。確かに、ファミリー・サポート・センターの利用にあたり、しっかり料金を支払いますが、それは上下関係ではないし、「お互い様」という気持ちを持って、お互いの信頼関係も築きながら、謙虚な気持ちでいたいものです。
 近所の子どもを預かるために登録した人も、孫育てのような年齢でも、興味があるからと積極的に参加している人も、自分の子どもを家でみているついでに預かろうという人も、預かる子どもも自分の子どもも、「社会の宝」として、大切に預かり、育てようという気持ちが大切ですね。建部先生がおっしゃっていた「お互い様」の気持ちや、「子どもが良い子に育って欲しい」と願う気持ちを持つことが、謙虚な気持ちでこの制度を気持ちよく上手に利用するためのポイントでもあると思います。
 この制度は、親のリフレッシュのためや、上の子どもの相手をするために下の子どもを預けるためや、保育園・幼稚園の送迎前後の時間帯を預けるためなど、いろいろな理由で利用できます。また、保険に加入しているので、万が一の時も安心です。料金は、1時間あたり600円から700円(土・日・祝日・年末年始は、1時間100円割り増しあり)で預けることもできます。自分の子どもを他人に「預ける」ということに不安を抱いている人もいると思いますが、興味があったら、一度、センターにお問合せください。 

<わかば>

ファミリー・サポート・センター

TEL 053-457-2900
FAX 053-457-2901
famisapo@city.hamamatsu.shizuoka.jp

★「ファミリー・サポート・センター」について、詳しくは、下記のページを参考にしてください。
http://www.hamamatsu-pippi.net/bunya/famisapo/