2016
05.24

つながる支援パックの行方(4)

事業:つながる支援パック

~目的がはっきりしていたから、支援が集まった~

今回は募金についてのお話です。

この活動は、NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴの団体としての活動ですから、浜松市子育て情報サイトぴっぴ で呼び掛けることはできません。

SNS.jpgまた、スタッフは皆、日常の仕事がありますから、街頭募金をすることもできません。

そこで、FacebookやTwitterなどのSNSを使い、寄付金募集情報を掲載しました。また、できる限りの方にお知らせをして協力を願う電話をかけ続けました。寄付金募集の期間は約10日。短期決戦です。

先にも書きましたが、熊本地震で被災された方々のため、誰もが何かをしなくてはという思いを持ち、募金されている方は多いと思います。企業に勤めている方の中には「あちらこちらで募金の嵐だ」と表現されていました。様々なところで募金と言われるので、もうすでにしてしまったという返事をいただくことも多々。

しかし一方、SNSではぴっぴの募金情報が拡散されていったのです。これまでにない数のシェア数。多くの人が共感してくださったのでしょうか。

Web掲載の翌日、赤ちゃんを抱っこしたママが「ぴっぴのサイトを見た」とセンターを訪れてくれました。数万円ものお金を寄付してくださり、「東日本の時に寄付したけれど、どんなふうに使われたのかがわからなかった。今回も寄付は考えていたけれど、どこにするかと考えていた。これは目的がよくわかるので、ここにしようねと夫婦で決めた」と話してくれました。

その後も子連れのママたちが「家族で話し合った」「子どもが寄付しに行こうと自ら言ってくれた」など、たくさんの方々が毎日、訪れてくれました。また、これまでお付き合いいただいている会員さんや他団体の方々も、「顔の見える関係があるからここに」と、自ら来てくださったり、振り込みしてくださったり。

10日で50万円の目標額は「むずかしいよ」と、経験からアドバイスしてくださった方がいました。ですが、額は集計するまでわからないとしても、たくさんの善意が積み重なって見えるのがとても感動的だったのです。

「目的がはっきりしているから」寄付された方々がそう言ってくださったことで、スタッフみんなの励みになり、明るい見通しが立ったような気持ちでした。

(hiro)
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熊本地震「つながる支援パックの行方」シリーズ
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