06.29
つながる支援パックの行方(7)
~ついに熊本へ!「つながる支援パック」を追いかけて~
熊本に送られた“つながる支援パック”については、ブログ「つながる支援パックの行方」(1)~(6) で書きました。その後、なんと!どうなったか確かめられるチャンスがめぐってきたのです。
「静岡県ボランティア協会・静岡県社会福祉協議会」が、熊本県上益城郡嘉島町で5月11日~15日に活動する災害ボランティア第1次隊を派遣するための募集をしたのです。
確かに“つながる支援パック”を熊本までは送りました。もらってくれた親子がいることも渡辺さんから聞きました。ただ、「それで良かったのだろうか?」と私たちの中では自問自答している部分がありました。
というのも、たくさんの人々から支持をいただいて支援物資を送ったものの、自分たちがついて行って最後まで見届けるのが筋だったのではなかったのかという心残りがありました。ですから、この募集の行く先が嘉島町であったことは好都合でした。
「もしかしたらその後の“つながる支援パック”の追跡ができるかもしれなかった」からです。
もちろん、災害ボランティア派遣の主たる目的は、被災者の方々への支援。壊れた家の後片付けや避難所での足湯などを主に行うと聞いたボランティア活動です。足湯は東日本大震災後、支援に行かれた方々が行ったボランティア活動でとても良いとは耳にしていましたが、後日、その効果絶大たることを知ることになりました。
災害ボランティア派遣で熊本に行く旨をメールで渡辺さんに伝えましたが、返信もなく過ぎた出発2日前、突然、渡辺さんからの連絡が入りました。
「今、熊本から帰ったばかりですが、行かれるのなら、これから用事を済ませて、また、熊本に行きます。物資のこともあるし、向こうで落ちあいましょう!」と。
車での移動を主としている方ですが、フットワークの軽さと強靭な体力に驚くこと然り。渡辺さんの郷里でもある熊本への熱い思いと私たちへの協力にはたいへんお世話になりました。
じつは、少し前に “つながる支援パック”を運送していただいた渡辺さんから、「支援パックは嘉島町に引き取ってもらったのだけれど、ミルクはどこも受け入れてもらえなかった」と連絡が入ってきました。粉ミルクについては、ぎりぎりまで数量分の調達ができなかったため、支援パックに入れないで箱のまま運送依頼したのですが、渡辺さんが嘉島町に到着した4月29日、各町の支援物資の受け入れが終了してしまったのです。全国から支援物資が届いて十分な量に達しているので打ち切ることになったのだそうです。支援パックは以前から交渉してあったので受け入れてくれたものの、その他はダメという判断で嘉島町はもとより、隣町の益城町でも受け取ってもらえず渡辺さんの手元にまだあるということでした。
そこで、あらかじめボランティア協会に話して、静岡県のボランティアとして派遣されるのですが決められたボランティア以外のことを行うのを許可してもらうことができました。これで準備はできました。
次回(8)は、いよいよ嘉島町に到着。つながる支援パックが実際どのようになっているかを紹介します。