2012
10.19

附属中学校教育研究発表会に参加

事業:その他

10月11日(木)静岡大学教育学部附属浜松中学校において、教育研究発表会がありました。
事前に、中学2年生担任の先生からアポイントがあり、『より安全な地域社会にするために、日本の地域的特色を踏まえ、「地震防災戦略」について提案しよう』という社会科の授業のサポーターとして依頼を受けての参加です。

附属中学校教育研究発表会

生徒たちは、事前に、日本の自然災害についての写真資料や記述内容を提示されており、目的意識を持った状態で、9つの視点(1.防潮堤、2.高台移転、3.耐震化、4.ライフライン、5.防災用品、6.災害時要援護者への支援、7.防災訓練、8.地域間連携、9.産業)を個別にランキングづけています。自分のランキングから見えてきた9つの視点に対するプラス面とマイナス面について付箋紙に記入し、小グループごとで、KJ法を使って話合いをし、ランキングと標語を導き出すところまで行うというのが今回の授業内容でした。
各グループには、社会福祉協議会、災害ボランティア団体など防災活動に関わる様々な立場の方がサポーターとしてつき、最終目的に到達するお手伝いをしました。

授業が始まり、8班のサポーターとして加わりましたが、それぞれがあらかじめ書き込んであった付箋について理由を述べながら模造紙に貼っていきました。よく勉強しているなあと感心することしきり。テンコ盛りの付箋に圧倒されてしまいました。おとなでもこれだけ書くことはあまりないのではないでしょうか。

時折、口をはさませてもらうくらい。防災を意識して、まずは自分の身は自分で守ることを優先し、ハードに頼りすぎないというところに着目しての標語作成に終わりました。
発表での各班の標語はすばらしいものでした。

附属中学校教育研究発表会

先日、文科省の防災教育チャレンジプラン事業の中間報告会に出かけ、東日本大震災で被災された地域の中学校の発表がありました。震災経験が実感としてぐいぐいと心を打つものでした。そこでは、日頃からの備えが大切であるということを切に教えられました。防災訓練を繰り返し行い、スムーズに進まなかったことなど反省を改良に変え、再び実施すること。訓練だからと言ってふざけることなく生徒たちが真摯に取組む姿に胸を打たれました。被災した学校だからできるというのではなく、こうした備えがいかに必要だったかは、災害で九死に一生を得た各体験談からもうかがえます。今回の社会科の授業がさらに進んで、実践にまで落とし込まれる防災授業こそ、東海地震が予知されている地域だからこそ必要であると思い、今後に期待したいと思います。

<hiro>