2020
10.20

「しずおか子育て防災ネットワーク」初の講座と交流会を開催

事業:しずおか子育て防災ネットワーク

大地震などの有事の際、迅速に避難ができない可能性がある乳幼児家庭や妊婦は、災害時要援護者となります。そんな乳幼児家庭が災害時に取り残されないため、そして日頃の防災知識を高めていくため、県内各地の子育て支援団体が連携し9月1日防災の日に「しずおか子育て防災ネットワーク」を発足しました。10月9日、第1弾のイベントとしてこの活動について興味がある子育て支援団体、そして防災について学びたい子育て中の親に向けた防災講座と交流会を駿東郡の清水町福祉センターにて開催しました。開催場所である東部地区からの参加者が中心でしたが、発足当初から関心を持ち参加を考えていてくれた中部・西部の団体も、雨が降り続く中清水町に足を運んでくれていました。

しずおか子育て防災ネットワーク

前半は、当ネットワークの代表を務めるぴっぴ理事長 原田博子による防災講座です。「子連れで防災 あると便利な備えと知恵」と題し、子育て家庭が知っておきたい・備えておきたい防災について話がありました。被災地に様子を聞くと、最初に避難所生活に耐えられなくなるのは乳幼児家庭で、遠い親戚などを頼って早々に出て行くケースが多いそうです。周囲への気遣いがつきまとう子ども連れは、精神的にも肉体的にも想像以上に過酷な生活になるということでしょう。大地震や水害を経験した方々の話、そして被災地を訪れた際に見た状況を交えた内容は、約40名の参加者それぞれが、改めて自分の身に置き換え防災について見直すきっかけになったことと思います。

しずおか子育て防災ネットワーク

後半は地域ごとに分かれ、ぴっぴは西部・中部の参加者と輪になり、日ごろの活動や取り組みについて話しながら交流を深めました。子育て家庭のサポート、イベント開催、情報誌の製作など、各地域に根差した活動が、それぞれの大きな強みです。少しずつではありますが、まずは近隣の地域で連携する動きができ始めました。

しずおか子育て防災ネットワーク

いつ来てもおかしくないと言われる南海トラフ巨大地震の心配がある静岡県。万が一被災した際はただ支援を待つだけでなく、「どこで何か必要なのか迅速に情報を集め、ネットワーク全体で支え合う」ことができれば、どんなにか心強いことでしょう。静岡県西部地区で子育てに関わる活動をしているみなさん、またこの活動を応援したいという企業のみなさん、このネットワークでつながり、有事の際の子育て家庭への支援について一緒に考えていきませんか?

しずおか子育て防災ネットワーク

まずは、発足からの様子を「しずおか子育て防災ネットワーク」のFacebookページでご覧ください。

(makiko)