02.23
家庭教育・次世代育成支援協働フォーラム 1日目午後
◆講義◆
午後は、静岡大学人文学部の舩橋惠子教授からは、「『家庭教育に関する国際比較調査』から考える家庭教育・次世代育成支援 子育てを社会全体で支える仕組み 育児への男女共同参画」という講義が行われました。「育児において男女の不平等が生まれるのはなぜか」ということについて、独立行政法人国立女性教育会館(以下、ヌエック)とともに6カ国比較調査をした。調査対象者は、日本、韓国、タイ、アメリカ、フランス、スウェーデンの0~12歳までの子どもと同居している親、又はそれに相当する人で、各国1,000人回収しました。これは、平成6(1996)年の財団法人日本女性学習財団が同盟の調査を行ったことから、調査対象をイギリスから出生率の回復傾向が見られたフランスに入れ換え、追跡調査を兼ねて行われました。フランスとスウェーデンを比較すると、お金がなくても子育てできるよう、育児費用が社会的に保障されています。また、労働時間が短い。パートタイムも身分保障されているため、父親の帰宅時間が早く午後3時から6時が夕方のラッシュアワーとなるほどだそうです。そのため家族団欒の時間が顕在している。子育て支援策について、フランスでは多様な選択肢があり、スウェーデンでは政府の強力な支援があるとのことです。
◆分科会◆
その後、「子どもの生活リズムの向上」と「子どもの安全・安心の確保」についての分科会Aと、「子育て支援システムの総合化」と「仕事と子育ての両立支援」という分科会Bの2ヶ所に分かれて討議されました。
分科会Aでは、浜松市教育委員会生涯学習部指導主事の伊熊一隆さんからの子どもの朝の登校の様子の変化についてとどのように改善していけばいいのかについてが話され、大変盛り上がりました。
分科会Bでは、現在、子育て支援システムが、様々なバリエーションが増えたのに統合化されていないもので、お互いのコミュニケーションもとれていないのではないかという仮説をもって話し合われました。事例発表者として、NPO法人子育て支援の会理事長の二橋桂子さん、浜松市子育て家庭支援センター所長の柴田俊一さん、みしまプレイセンター世話人の小林惠子さん、NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ理事長の原田博子がそれぞれの活動や子育て支援の現状・課題について発表しました。
◆情報交換会◆
夜は、アーシェントタイム(浜松駅前フォルテ8階)で、情報交換会がありました。昼間の講師の先生方も、時間の許される方は残ってくださいました。昼間の講義の話をさらに深めたり、「ぶっちゃけ・・・」なんていう現実的なお話も聞くことができました。
こうして1日目はあっという間に終了しました。たくさんの事例発表や調査研究報告がありました。
(わかば)