2018
10.29

シビックパワーバトル~その愛は本物か!~

お知らせ, 事業:フォーラム/シンポジウム

10月26日、浜松市中区のグランドホテル浜松で開催された「シビックパワーバトル」に参加してきました。
昨今、各自治体では、まちの魅力を発信するためにさまざまな取り組みを行っていて、近年では市民がまちを愛する気持ち(シビックプライド)が、まちの継続的な発展のために重要だといわれています。「シビックパワーバトル」とは、市民がオープンデータを用いて自ら住む町の魅力をプレゼンすることで競い合い、地域の魅力を発掘・発信することを目的としています。2017年に関東を中心としてはじまったイベントで、今回はビックデータ活用・オープンデータの取り組みを推進するためのシンポジウム「オープンガバメント推進協議会公開シンポジウム2018」のプログラムの一環として組まれ、九州から北海道までの10都市が参加しました。

バトルの始まりは、さかのぼること2か月前、まだまだ暑い8月末のこと。浜松市代表として、ぴっぴのスタッフ4名と静岡大学の学生3名、そして浜松市職員1名とイベントの説明のために来浜された実行委員2名の方が集まりました。「住む」というテーマについてみんなで浜松市の魅力を考え意見を出して、裏付けるためのオープンデータを探しました。9月の中旬に行われる予選のため、みんなで集めたオープンデータをまとめ、スライドを作成してからプレゼンを撮影して動画提出をしました。

各都市の動画はYouTubeで配信されました。どこの都市も研究を重ねたことが感じられる質の高い出来上がりで、浜松市はシード(開催地のため)ゆえに助かったのかもしれません。しかし同時に、開催地として1位は譲れないという意地があります。決勝に残った4都市が出そろい、最終バトルを行う公開シンポジウムまであと2週間あまりという時に、一からプレゼンの見直しをして、シナリオを浜松の「やらまいか精神」を伝える内容に変更しました。また本選は全員参加と決めていましたので、みんなで練習も繰り返しました。

いざ、公開シンポジウム当日。各都市の市長、副市長が来ているため、会場もただならぬ雰囲気です。
でもシビックパワーバトルは、イベントのサブタイトル「その愛は本物か!」をいかにPRできるかという愛のあるイベントです。始まってしまえば、参加都市それぞれに個性を見せ、ラップで歌ったり、隈取りメイクで登壇したり、着ぐるみも参戦したりと大変盛り上がっていました。私たちも全員「浜松まつり」の格好での参戦です。予選のシナリオからかなり変更して本選に望みましたが、どこの都市も予選より一段と良くなっていて、まさに住んでみたいと思わせるプレゼンでした。

バトルの後は各市長たちから予想もしなかったような厳しい質問が飛びましたが、各都市ともさすがシビックプライドが高い参加者たち、難なく答えることができていました。
そして浜松市の結果は…オーディエンス賞をいただきました。残念ながら、はるばる室蘭市からきた高校生チームの勢いには一歩及ばず優勝を譲ることとなりましたが、「浜松市のプレゼンはやらまいか精神の魅力が伝わってきた」とのコメントを千葉市長からいただけました。

今回、オープンデータを用いることで、まちの魅力を伝えるのに説得力がついたことはもちろん、データを探すことで、埋もれていた浜松の魅力を見つけられたこと、まだまだ知らない浜松があるという事を認識できました。
ぴっぴに関わってくださる方のシビックプライドをより高める一助となれるよう、これからも励みます。

(のこのこ)