05.10
子育て情報サイトぴっぴ リニューアルしました(6)
子育て情報サイトのプロポーザルに挑む
2020年末、子育て情報サイト提供業務の公告が出て、3月にプロポーザルがありました。これまでに数回、子育て情報サイトのプロポーザルに挑んできましたが、今回の市からの仕様はかなり細かくありました。急速に進展する情報化社会に対応していけるのは若い世代です。今や若い保護者のニーズに合わせた情報入手に対応できるよう市もイメージしていたのかもしれません。
浜松市が仕様書で提示してきた内容には、これまでの市民協働を崩さない姿勢と新しいICTサービスを付加したい意向が見受けられました。以下、目的の一部を記載します。
「サイトの運営にあたっては、行政情報にとどまらず、民間の子育て支援情報を積極的に盛り込んだ、市民協働型サイト運営を基本とする。あわせて、子育て世帯に効果的に必要かつ十分な情報を届けることを目的に、既存の民間ICT関連サービス(チャットボット、AI音声案内等)を付帯ソリューションとして準備し、サービスとして子育て世帯に提供する。これにより、子育て中の市民が「子育てしやすい」と実感できる環境の充実を図る」
デジタルスマートシティ政策を推進している浜松市です。子育てにおいてもデジタル化を進めていくのは当然のことといえます。
当団体は、もちろんこれまでの運営継続を望んでいるため、全力を尽くしてプロポーザルに挑もうとスタッフ一同で誓ったのでした。
気負いは万全だけれど、システム調達は?資金は?人は?。今回も、団体のみで市の仕様に合わせたシステムを組んで運営していくのは難しいのは一目瞭然でした。AI音声案内はこれまでの実績から何とか見込はつくものの、チャットボットや今後のサイトのシステムはパートナーとなる企業が必要です。毎回、業界で名の知れる企業に見積を依頼しますが自分たちが望む機能も含めると、案の上、とても支払えない金額が出てきました。
自分たちの力だけではどうにもならない無力感。「どうしよう、どうしよう」と口癖のように団体内でWebスタッフと唱える中、いろんな伝手を辿ってパートナーとして組んでくれる企業が今回もありました。これまでお世話になってきた企業です。新しい機能を入れるため、対応可能か、そして自分たちが望むことを共に検討してくれる余地があるのかを基準に考え、企業と議論しました。結局、チャットボットは別企業と契約。オープンデータを基に、子育て情報サイトとチャットボット、AIスピーカーを連携させることにしました。これもそれぞれ連携できるのかという一抹の不安を掲げながら。
2021年3月。子育て情報サイトプロポーザルの時がやってきました。それ以前に出した提案書は団体内で相当練って考えたもの。それに対するヒアリングは20分でした。今では笑い話ですが、Web責任者で理事のMは、プレゼンの練習を見ていて、ほんとうに時間内で話せるのかとハラハラしていました。ちゃんと言いたいことが言えるのかと。で、当日、時間調整係として横に座って、急がせようとしたのですが、彼女はきっちり時間内に済ませ、こっちのハラハラなんて全く杞憂に終わってしまいました。提案書もプレゼンも手前みそながら頑張って、その後手にした準備期間もあわせた6年の委託事業。ひと安心しながらも、スケジュールを考えるとまた、ため息が出るほどでした。
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