01.04
第59回子どもを守る文化会議
12月14日・15日の両日、静岡文化芸術大学にて「第59回子どもを守る文化会議&未来に広がるネットワークinはままつ」(主催・第59回子どもを守る文化会議&未来に広がるネットワークinはままつ集会実行委員会)が開催されました。
この会議の主旨は「子ども・若者が安心して、伸び伸びと遊び、学び、働き、人とつながる社会をどうやって構築していくかを話し合う」というもので、浜松地域の子育て支援関連20団体が協賛して実施されました。
ぴっぴは、このうち二日目(15日)の第一分科会(乳幼児の保育と子育て)を担当。
「どうしていきたい?これからの子育て」をテーマに、3時間にわたって実施しました。
前半は、話題提供者によるプレゼンテーションを行いました。
安藤香澄氏(さざんか保育園 園長)・榊原真理氏(ふれあいサポートネット ふわっと 代表)・ぴっぴ理事長 原田の三名の話題提供者が、それぞれの活動内容と沿革、目的などを語りました。各者の活動によせる想いが伝わってくるプレゼンテーションでした。
後半は、話題提供者と一般参加者が輪になっての座談会。
テーマは「親の“自己肯定感”について」としました。平成27年に本格施行される「子ども・子育て支援新制度」の意義において「保護者の自己肯定感」という言葉が登場したことを受けて、この機会に「自己肯定感」について意見を出し合おうというものです。
参加者は幼稚園教諭や保育士、小学校教諭やNPO代表、子育て中の親などさまざまな立場の方たち15名。
小学校教諭や園長など、子ども教育や保育に関わる立場の方たちからは、
「一番自己肯定感を高めるのは“存在を認める”こと。かかわり方次第で、人は変われる」
「『僕は自分が大好き』と言える子どもは中心線が一本通っていて、いつでもそこに帰れる」
「子育ての中で人と比べ“条件をつけた上で認める”ことが多いのでは。『あなたらしさはそれだから、それでいい』と言えるような子育て環境を作りたい」という意見が出るいっぽう、
「子どもの存在は“そのまま”でいい、でも大人はその子の発達を見て、発達に必要なかかわり、その子が前に進めるようなかかわりをしなければいけない」という意見もありました。
また、子育て中の親からは、
「現在は家庭の負担が大きいと思う。虫取りや泥遊びが上手な子どもも、学校から来る評価は教科だけで判断される。子育て中の親が携帯やスマホばかり見ていることがよく批判されるが、親たちに人とのつながりがないため、誰かとつながっていたいという気持ちがあるのでは」
という意見もありました。
座談会は終始、活発な発言で盛り上がりました。
分科会は全部で10のテーマ別に実施され、学生団体による全体会も実施されました。
さまざまな立場の方が、それぞれの経験や視点から、子育てに関する想いや意見を抱いています。それをこのような場で交換し、形として残してゆくことは大きな意義があると思いました。
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