07.25
入野地区でぼうさいぴっぴ開催
7月9日、入野協働センターで、入野地区社協・NPO法人ころころねっと浜松共催による「親子で学ぶ防災講座」が開催され、ぴっぴは講師として協力しました。この日は朝から大変な大雨で一時は警報も出たほどですが、親子連れを中心に38名の方が参加してくれました。
まずは子どもに“災害”のことを理解してもらおうと、「稲むらの火」という紙芝居を上演しました。これは、1854年に和歌山県で起きた地震の際、津波が来ることを知らせて庄屋が村人を救ったという実話をもとにつくられたお話で、「津波が来るときは、何をさておいてもまず高い所に逃げて、命を守る」ことの大切さを訴えています。
紙芝居に続いて、災害が起きると暮らしはどうなるのか、そして「減災」するためにはどのように考え、備えればよいかについてのお話をしました。災害にあうのは、家族いっしょにいるときとは限りません。日頃から、災害時にどう連絡をとりあうかを、子どももまじえて話し合っておくことが大切です。
休憩を挟んで、こんどはみんなでワークショップをやってみます。災害で家に住めなくなり、避難所に行く場合を想像して、自分なら避難所に何を持っていくか?と考えます。
今回参加してくれた子どもたちは小学1年生が中心でしたが、みんな、とても真剣に考えてくれ、自分たちなりの「持ち出し品」を選んでくれました。水や非常食など生命の維持に必ず必要なものは、どのチームも選んでくれましたが、それ以外で何を選ぶのか?そこに、その子ならではの考えがそれぞれあらわれていて感心しました。そしてみんな、声を出してしっかりと発表してくれました。それを見守る大人たち。地域の人々のつながりが見える、温かい場でした。
講座が終わる頃には雨も小降りになり、リアル避難訓練になってしまうこともなく、何よりでした。この講座をきっかけにして、ぜひ、家庭で災害について話し合い、備えていただければ嬉しいです。
(ずきんちゃん)