06.16
第9回託児者養成講座
6月10日(水)、残りあと2回ということで、第7回に引き続き、田熊先生による「心の発達とその問題~障がいのある子どもとその理解~」ということで、ご講義いただきました。
託児で、障がいのある子や障がいがあるのではないか?と思われる子を預かった時に、その子はずっと走り回っていたり、友だちとけんかしていたりしたら、託児後、親に子どもを返す時に託児者として親にはどのように報告すればいいか?という問題にぶつかった方はいますか?
このような場合は、「ありのままを受け止め、ありのままを報告する」ということでいいそうです。
それは、親として、
「うちの子は、もしかして障がいがあるのかな?」
と思っている場合や全く気づいていない場合、親に対して気づかせることになり、また親もそれを受け止めるきっかけにもなるからだそうです。
最近では、愛着関係がうまくいっていない親子が多いということで、たとえば、母親が、
「子どもって、だいたい何歳何か月くらいから話しかければいいんですか?」
というような質問をされることもあるそうです。
本来は、自分が子どもの頃兄弟がいたり、近所の先輩ママたちの様子を見ながら、自然に覚えていくことなのですが、核家族化やご近所さんとのかかわりが薄れる中で、
「え!?こんなこと、まさか……。」
と思うようなこともわからずに夫婦で子育てしていることがよくあるそうです。
託児者としては、親から何気なく相談を受けることもありますが、知識がなければないなりに、自分ができるサポートをすればいい。でも、話を聞くだけで終わらずに、また、その場で適当に答えてしまうのではなく、その話を客観的に「情報」と「感情」に分けて整理してあげて、専門的な問題は、専門家の窓口を紹介するなど対処する方がいいということです。
このようにして、託児をするということは、子どもの世話をすることだけでなく、親を含めて支援することでもあるということを、改めて確認した講座でした。