2006
11.26

日経地域情報化大賞2006 授賞式を終えて

表彰

授賞式の様子は、すでに速報で事務局ブログに掲載していますが、もう少し詳しく、その様子をお伝えしたいと思います。
11月22日「いい夫婦の日」に、ホテルニューオータニ佐賀で授賞式が行われました。ステージ上に上がった我らが理事長原田は、大変緊張していたので、黒子の私がご報告いたします。
浜松を出発したのは、前日。浜松から新幹線や特急を乗り継いで5時間半かけ佐賀に行きました。佐賀といえば、はなわさんの歌を思い出し、口ずさんでしまいますが、博多から特急に乗り換えた途端、窓の外の空がどんどん高く感じました。
私としては本当は、博多あたりで九州の都会の空気を満喫したかったのですが、理事長があまりに緊張していて、やむを得ず博多ラーメンを食べただけで佐賀に行ったのでした。
その日の晩は、すでに到着している受賞者数組と主催の日経関係者や審査員の先生と食事をしました。地元佐賀のおいしいおいしい佐賀牛を満喫!!九州といえば、焼酎がおいしいのですが、ここで飲みすぎると理事長の「より一層のお荷物」となってしまうと思いなおし、佐賀牛のみを集中的に味わい楽しみました。ちなみに横にいた理事長は、緊張と初対面のたくさんの受賞者との交流で「何を食べたのかよくわからなかった」と言っていました。しかし私も、翌日は午前11時からの授賞式に始まり夜11時近くまで行われる討論会という日程を考えると、ちょっとブルーになりましたが。
授賞式当日。授賞式は、厳粛な中にきれいどころの若くて可愛いコンパニオン(?)のお姉さんもいて行われました。いつもと違って、ガチガチに緊張した理事長を見ることができました。
「はぁーーー、この人もこんなことがあるんだ・・・。」
と思った私です。
授賞式後のレセプションでは、今回共催の佐賀県がすばらしい「佐賀プロデュース」をしてくれていました。
というのも、立食形式の食事には、佐賀県産の食材を使った料理と、そこにはしっかりと誰でもわかるように説明もあり、デザートもホテルのオリジナルケーキのみならず、地元の代表的なお土産品も入っていて、
「おいしかったら、帰りに買って帰ってね」
と無言のアピールがありました。
また、レセプション会場の外にも、佐賀県の観光紹介や、焼酎などのお土産品の紹介もありました。
フォーラムが始まると、基調講演となった佐賀県知事の古川康さんのお話の中にも、この地域情報化大賞授賞式の誘致をきっかけに、来年佐賀で行われる高校総体で、全種目インターネットで中継することを発表するなど、ここでも、佐賀アピールがありました。きっと、こういう機会がないと佐賀に行くことはないけど、これだけアピールされると、移動が大変だったけどまた行ってみたいと思ったのは私だけではないと思います。
 また、この佐賀プロデュースは、翌日の佐賀県主催の「地域情報化デザイン佐賀2006」を佐賀城本丸歴史館という場所で行われたこともそのひとつでした。
「幕末から明治維新にかけて、大砲、蒸気船の建造、医師免許制度の導入など、先進的な取り組みが佐賀から始まりました。変革の波は遍く広がり、日本は拓けていきました。その発信地がここ佐賀城本丸御座間だったのです。(地域情報化佐賀宣言2006より)」というように、歴史的に大きな変革の波を起こした場所で地域情報化という現代の大きなうねりをさらに大きく起こそうというプロデュースを、佐賀県が行ったのです。
感化されやすい私は、すっかりそのうねりにのまれてしまいましたが、フォーラムや討論会で行われたたくさんの事例発表など、詳しくはメールマガジン【Pippi TIMES】でお伝えしたいと思います。
できることなら、浜松市も来年政令市になることですし、このような大きなイベントを誘致して、「浜松市」を日本全国に発信して欲しいなと思いました。浜松市のたくさんの資源(ひと、もの、すべて)を佐賀に負けないほどPRし、その良さや面白さを広めて欲しいです。
長いようであっという間の3日間でしたが、たくさんの刺激を受けて未だに興奮状態ですが、どんな分野でも最先端を行く人たちというのは刺激が強いものだと感じつつ、その刺激にチカチカした感覚をうれしくも楽しくも感じているところです。せっかく育み始めた新しいネットワークを、今後さらに活かしつつ、また多くの人たちの知恵を借りながら、これからも「ぴっぴ」の活動を進化させていきたいと、帰りの5時間半もの電車の中で理事長と盛り上がりながら浜松に戻ってきました。
今回の受賞は、市民と行政との協働の形、行政情報を市民が発信するということ、「取材ママ」を代表とする当事者の視点が活かされていること、などが評価された結果です。また、コメンテーターでみえていた早稲田大学大学院教授の北川正恭さんが「情報発信だけに終わらせない」というところがいい!と言ってくれていたように、情報技術を上手に利用して、現実世界を良くしていこうというぴっぴのポリシーをこれからも大切に活動していきたいと思います。たくさんの方の支えと協力があっての受賞です。佐賀宣言のように、みんなでこの受賞の喜びを共有したい(もやいたい)と思います。   (わかば)