2018
09.14
09.14
スタッフが突然の”がん”診断―治療と仕事の両立支援について(3)
病気を克服、復帰後の職場は
スタッフが突然の”がん”診断―治療と仕事の両立支援について(2)からつづく
大病を克服して復帰してきた彼女は、“家族のために”はもちろんのこと、”職場に戻りたい”の一心で頑張ってきたのだと考えていました。ところが、本人のブログを読んで、「そうか、違う可能性も考えていたんだ」と少し驚きました。つらい闘病生活を経験してそう考えるのはあたりまえかもしれません。
事業型NPOである当団体は彼女を雇用しています。闘病中、代わりの人を雇用したため、復帰後は仕事を元のポジションに戻しませんでした。また、正社員からパート勤務に変更してもらいました。これは、すぐに入院前の働き方を継続するのは本人の体調を考えるに難しいと思われることと、通院のことを考えたためです。
「みんなより元気になった」と以前と変わらず、元気そうに日々通ってきますが、職場のスタッフもAもお互い気を使わせまいと表面上は以前と変わらない扱いでいます。お互いが気を使わない配慮は必要なものの、難しいと思う時もあります。
しかし、職場の誰もが彼女のように突然病気にかかることはあり得ると自分ごとと感じているので、この先、何があっても相互でできるだけ話合いながら解決していけると思っています。
(理事長H)