08.14
JAとぴあ浜松 暮らしに役立つセミナー’17
8月3日、JAとぴあ浜松さんからご依頼を受け、女性部の方々を対象にセミナーを行いました。「パッククッキングを体験して、災害時の食事を考えよう!」がテーマです。調理実習も行いますが、お料理教室ではなく、あくまで防災の講座です。パッククッキングの実習を通して、あらゆる物資が不足する災害下の状況をより具体的に想像し、どう備えるか考えることが講座の主旨です。
パッククッキング自体は、近年エコで簡単な調理法として知られるようになってきましたが、災害時にも食生活の質を高めてくれることが期待されます。これまでも、防災キャンプなどで子どもたちと一緒にカレーを作るなど、パッククッキングをワークショップに取り入れたことがありました。今回の講座では、家庭で備蓄しやすい常備菜や缶詰、塩昆布などの保存食を使い、からだにやさしい非常食づくりを目指しました。たいへん暑い真夏日でしたが、子育て中のママからグランマ世代まで50名の方が参加され、熱心に取り組んでいただきました。
調理の加熱を待つ時間を使って、災害時はどのような生活になるかということや、そのために必要な備えについてお話をしました。また、災害下で食器が手に入らない・水が使えないということを想定して、牛乳パックを使ったお皿づくりにもチャレンジしました。そして、実際にこのお皿を使って試食していただきました。
さて、避難所の女性の役割といえば「炊き出し」とイメージされがちですが、女性が必ず炊き出しをしなければならないという決まりはありません。にもかかわらず、災害時は性別役割負担が一層強くなり、家庭で女性に求められるような役割が平常時以上に求められる傾向があると聞きます。そんな時、こうした簡単な調理の提案をすれば、男女関係なく皆で作業できるかもしれませんね。
災害後の生活でとても重要な「食」に関するワークショップを、年代も地域もさまざまな大勢の方々と実施でき、いろいろな気づきを共有できました。JAとぴあ浜松の皆さん、ありがとうございました。
(ずきんちゃん)