03.09
子どもを守る防災ワークショップ<自閉症協会>
3月4日福祉交流センターに自閉症協会の皆さんが集まりました。お子さん連れ、お父さんを含め、13名が参加。ファシリテーター講座を受講されたアクティブさんのメンバー3名がアシストをしてくださいました。
まず始めに阪神淡路大震災の再現ビデオを見ました。多くの建造物が倒壊していく様子は恐ろしい光景ですが、そんな震災から命を守るためには、一番多くの時 間を過ごすであろう、「家」の安全を確保しましょう。紙ぶるるを組み立てて家の仕組みを確かめました。土台がしっかりしていなかったり、斜交いのない家屋 は簡単につぶれてしまします。また、寝室に大型家具を置かない。置かざるを得ない場合も、倒れる方向を考慮しておきましょう。
「頭」を守るヘルメットや頭巾、「足」を守る靴などの履物、「居場所を知らせる」笛などは必ず準備しましょう。最近では普段はコンセントに差し込んでおき、停電時に点灯する保安灯も市販されています。
日頃から家族内での連絡方法について話し合っておくことも大切です。携帯などの機器に頼りすぎると使えなくなった時に困ります。
非常持ち出しなどの備えは、家族構成にあったものを準備しましょう。
家族に常時、薬の服用が必要な場合は、処方箋を持っておくこと、いざという時のためにいつも少し多めにストックができるように医師と相談しておくこと、薬の管理をきちんとすることが必要です。
1次避難地・避難所は近くの学校が指定されていますが、遠ければ近所の空き地や駐車場・公園に避難しましょう。家が安全であれば戻ればよいのです。
お 子さんの状況によっては、なれない避難所生活が難しい場合もあります。第二次避難所は老人福祉センターや養護学校が指定されていますが、満員で入れない可 能性や、徒歩での移動が可能かどうかも問題です。避難所に行かない工夫が必要ですね。最近では設営の簡単な安価なテントが販売されていますので、家の近く にテントを張ることもひとつの方法です。
今回のワークでは、ティッシュペーパー・ホイル・空き缶で作るコンロの灯心を作りました。ティッシュペーパーを手のひらの上で転がすように丸めていきま す。折りたたんだホイルに差込み固定し、浅めの缶に入れます。ツナ缶サイズに1センチ程の深さの油(廃油でよい)で約1時間。3個並べて約45分でご飯が 炊けます。
最後に最も大切なのは、自分達の情報理解者を複数持っておくこと。いざという時に助け合えるのはご近所のみなさんなのです。日頃からのコミュニケーションを大事にしましょう。
<やまねくん>