06.22
第10回託児者養成講座
託児者養成講座もきょうが最後。
最終の講師は、浜松学院大学高山先生でした。子育て支援者の※コンピテンシー研究をされており、講師依頼が殺到する超売れっ子先生です。
本日は「保育の心」~託児者として求められる心について講義していただきました。
まずは一時預かりというものについて。
一時預かりが、
これまで一部の地域で行われ、一部の利用者だけが利用していたものを、すべての子育て家庭で一定水準のサービスが利用できるようにように、今年4月から児童福祉法に位置づけられたそうです。
それから、一時預かりの意義について学びました。
さて、肝心の保育者として基本姿勢とは。
1.他社の尊重
子どもをひとりの人間として尊重し、行動することやありのままの保護者を受容するということ。
2.個人情報を守るということ。
3.保育者同士の連携と情報の共有がだいじ。
ということです。
託児をしてもらう側の保護者の中には、つい批判をしてしまいたくなるような言動をされる人もいます。しかし、「あの親は、○○だ」と他人に批判や陰口を言ってしまえば、人権侵害になってしまうことにもなりかねません。
ここには、託児者としてどんな人でも受容する心が必要なのだと先生は言われます。様々な態度の保護者がいる環境の中で託児を受けていた経験を持つ先生ご自身にとって、受容することについてはかなり鍛えられたそうです。
また、逆に託児者自体が問題の場合もあります。託児利用者が「もう二度と預けない」と思ったり、「帰ってから子どもを叱ってしまった。」「叩いた。」という言葉や態度の中には託児者側が「子どもを非難するようなことを言ってしまった。」などの誘因がある場合もあるのだそうです。
人は言葉や態度には敏感に反応してしまう場合が多いと思います。託児者は保護者とできるだけ良好なコミュニケーションをとり、「受容」することがたいせつなのでしょう。
肝心の子どもにも同様で、知らないおとなに突然預けられるわけですから、子どもの不安をできるだけ取り除いてあげられる様な言葉がけや周囲の環境つくりが必要だということです。
一時的な時間と場だけで子どもにもおとなにも添うというのはたいへんなことです。
高山先生からかもし出される鷹揚な態度というのは、身をもって実施されてきた経験から来ているのかとなんとなく理解できたような気がしました。
最後は修了書をお渡しして託児者養成講座は終了しました。
さて、これからどんどん活躍していただきたいものです。乞うご期待です。ぴっぴ
※コンピテンシー:職務の内容や仕事の役割に対して期待される成果を導く上での行動特性