2009
01.31

ぴっぴスタッフ研修

取材

フォーラム1
1月26日(月)、静岡県男女協働参画センターあざれあで行われた「静岡県における子育て支援ネットワークフォーラム」に参加しました。
◆NPO法人フローレンスの病児保育の取り組み
NPO法人フローレンス代表駒崎弘樹さんが発表しました。
「インターネット総合調査」のデータによると、【仕事と育児の両立で最も悩むこと】では、「子どもの病気で欠勤や遅刻して他の人に迷惑をかけること」が、【必要を感じている育児支援制度】では、「こどもの看護休暇」、【保育園に子どもを預けていて不満に思うこと】では、「病児保育」ということがそれぞれの答えの中で一番多いものである。
駒崎さんは、お母さんが子どもの託児の仕事をしている中で、病気の子ども(双子)の看病をして仕事を長く休んだら仕事がクビになってしまったというお客さんの話を聞いたことがきっかけで、病児保育について深く考えるようになったそうです。
駒崎弘樹氏
NPO法人フローレンスの主な仕事は病児保育の問題を地域の力で解決しようとすることですが、その問題を含めて、中小企業を相手に、ワーク・ライフ・バランスのコンサルティングをしたり、メディアに出て日本中の人たちに「病児保育」のことについて知ってもらうということをしたりして、社会を変えようという取り組みをしているそうです。
◆かんがるーぐみ(お産とおっぱいのサークル)の取り組み
授乳中のママに、誰もが絶対に口にしてはいけない一言というものがあるそうです。それは、「おっぱい、足りてないんじゃないの?」という言葉だそうです。この一言により、産後うつの引き金が引かれてしまうことがよくあり、産後うつというものは、本人や家族が気付かなかったり、長い間放っておいたりすると、その後何年間もの長い間、うつ状態が続く人も多いそうです。
そこで、かんがるーぐみでは、妊婦さんや赤ちゃんママたちの交流の場作りをしているそうです。また、産前産後のデリケートなメンタルについて、本人を含めてその家族や周りの人たちに知ってもらえるような活動をしているそうです。
◆「マタニティ期から0・1・2歳期における母親支援くるま座トーク」
午後は、さらに「Ami助産院」「NPO法人なのはな」「NPO法人活き生きネットワーク」の事例発表があり、全5団体の事例発表を含めて、ざっくばらんに話し合いがされました。
「Ami助産院」の助産師近藤亜美さんによると、平成になってからのママたちは、
「舗装された道をナビ付き・バックモニター付きで運転しているような状態」
だそうです。それは、ママ自身が子どもの頃から送り迎え付きの生活などから、寄り道することを知らなくて、何でも結果をすぐに出さないといけなくて、何でも段取りされた生活をしていたので、段取りなど全く関係ない赤ちゃんがすることがマニュアル通りいかないとどうしていいのかわからない。人生初めての挫折が子育てであるという現状が多いそうです。
このようなママたちには、育児力をつけるような支援が必要ということです。
◆感想
まずは、子育てというものが母親が担っているだけのものではないので、男性を含んだテーマで話したかったと思いました。
印象に残ったことは、くるま座トークの中で、
「10年以上前の子育てでも『孤独育児』ということが問題だったのに、子育て支援センターなどの施設がたくさんできた現在でも『孤独育児』が問題となっているのはなぜか?」
という質問が出ました
それは、とても難しい問題であると感じています。例えば、食育講座をやるとすると、「食育」ということに興味関心を持ってほしいと思われるような人は集まらず、だいたい普段から「食育」ということを重要なことととらえすでに実践しているような人が集まります。集まってくれてさらに学んでくれるのはうれしいけれど、本当は、「食育」の重要性に気づいて生活を改善してほしいような人が来てほしい。でも、そういう人はあまり講座や研修会というものには出てこないのです。
支援センターが町中にたくさんできたとしても、そこで行われている支援の方法や内容によっては、やはり子育ての問題そのものを解消できるとは限らないということだと思います。そして、例えば『孤独育児』という問題に関しても、今回参加した支援者たちに解消されているという実感が感じられていないということです。でも、産後うつなどのメンタル的な問題を抱えている人たちは、なかなか外に出てこないというのも現状なので、それを乗り越えられるような支援というものも今後の課題として考えていかなければいけないと思いました。

(わかば)