10.21
全国地域情報化推進セミナー2008 in 浜松
~世界とつながる、拡がるICT!未来社会を浜松から~
ということで、ICT(情報通信技術)を活用した電子自治体の在り方などを模索するセミナーが 10月16日、17日の両日にわたり、アクトシティ浜松にて開催されました。
初日には「地方公共団体におけるICT部門の業務継続計画の策定について」「地域情報化施策」「米国シリコンバレーにおける電子自治体」の3講演、基調講演「世界から見た日本の電子自治体」のあと「電子自治体の将来イメージ」についてのパネルディスカッションが行われました。
2日目は、テーマを「市民協働」・「防災」にわけた分科会。「市民協働」ではぴっぴの原田がパネリストとして登壇するということでしたので参加して来ました。
コーデネイターとして東京大学交流研究員・近藤則子さん、パネリストは(株)エイガアル代表取締役社長・伊藤淳子さん、(株)山と渓谷社 編集長・藤井文子さん、そしてぴっぴの原田 と、全員女性でした。
近藤さんは、高齢者になっても、障がいを持っていても、また家庭介護においても、必要な情報を得たり発信をしたり、その人らしく生き生きと暮らせる、「誰もが参加できる情報社会」を目指し非営利ICT教室を市民協働で運営されています。
伊藤さんは、大手出版社の雑誌企画・編集を経て(株)エイガアルを設立、ICTから土・農業・食とイメージを広げ、女性起業・地域ブランド・地域ビジネスなど様々なプロデュース活動をされています。市民協働における女性の役割は「大胆な行動力・実直な生き方・女性ならではの視点」であり、高齢化社会は女性社会となることが予想されるので女性のネットワークが重要とおっしゃっています。
藤井さんは、平成20年度浜松市の北遠IT利活用推進事業 「浜松ほくえんCAFE(山のSNS)」の構築を担当されています。情報を発信するほくえんレポーターを養成し、SNSを活用して情報交換をし、全国の山の愛好者に雑誌「山と渓谷」誌上で紹介していくそうです。
最後に原田がぴっぴについての紹介に加え、市民協働とは一方的な委託事業ではなく、対等なパートナーの関係にある。今回のぴっぴと浜松市との市民協働事業は、誰もがブログやSNSで自由に情報発信できる時代は来たけれども、行政の信頼性のある基本情報と、民間の多種多様で柔軟性のある情報を収集・分析・編集して情報発信することこそ、より差別化された市民にとって必要な情報であり、情報のプラットフォームになり得るのではないか。官と民が協働することで両者のよい面を利用できるのだと述べました。
皆さん、それぞれの立場で市民協働に係っていらっしゃるわけですが、今回のキーワードとして「最初の一歩の開拓」という言葉が挙がりました。ご苦労を物語る言葉ですが、それとともに「継続」という言葉が浮かんできました。「最初の一歩」を踏み出すためには、準備段階からかなり大きなエネルギーが必要とされることは簡単に想像がつきますが、「継続」するための「底力」を持ち続ける難しさをも克服していらっしゃる更なるパワーを直感しました。
<やまねくん>