05.10
放課後児童会委託事業が始まって1か月
放課後児童会委託事業が始まって1か月。これまでの健全育成会主体とは違うということを周囲にしっかり認識してもらうこと。単純そうですが意識を変えるのは大変難しいですね。委託化したら一度に良くなるかと言えばそんな簡単ではないです。一つひとつ、こつこつと変えること、しかも子どもにとってさらに良い方向へと向けることが目標です。
さて、今回は保育時間についてです。古い話になりますが、、合併前の旧浜松市域、旧舞阪町、旧雄踏町は、合併後からこれまで各地域の健全育成会が主体となって運営されてきました。放課後児童会は概ね18時が終了時間です。正社員で働く保護者にとって18時までに迎えに来ることは交通事情にもより、かなり厳しい条件です。そんなこともあるのですが、ある放課後児童会で起きていたというこんな話を聞きました。
「支援員が、17時55分になると子どもたちにランドセルを背負わせて、児童会の入り口で保護者の迎えにくるのを待たせている。」
「18時以降は子どもたちを残して支援員は帰宅している。」
など。
これをどう思いますか。子どもたちを残して帰ってしまうのは非人道的である、子どもたちの安全を考えていないというように考えられます。
しかし、支援員側からすると、支援員の有償ボランティアとしての拘束時間は18時までであり、18時までに迎えに来ない保護者が悪いということになるのです。
どういうことかと言うと、健全育成会で終了時間を決めていることをご存知でしょうか?
浜松市公式Webサイトの放課後児童クラブ運営指針の中で、開所時間について下記のように定められています。
- 開所時間及び開所日については、保護者の就労時間、学校の授業の終了時刻その他 の地域の実情等を考慮して、当該放課後児童クラブごとに設定する。
- 開所時間については、学校の授業の休業日は1日につき8時間以上、学校の授業の 休業日以外の日は1日につき3時間以上の開所を原則とする。なお、子どもの健全育 成上の観点にも配慮した開所時間の設定が求められる。
ですから、健全育成会の中で話し合って終了時間を延長することも可能なのです。現に18時15分までとしている放課後児童会もあるそうです。
今年度、ぴっぴが受託した放課後児童会の規定の終了時間は18時30分です。そこで、ぴっぴでは保護者が迎えに来る時間の最終時間を18時30分とし、支援員の就労終了時間を18時45分と設定しました。ただし、どうしても保護者が間に合わない場合、支援員は残業となるため、延長料金をいただくことにしました。1か月が経過した時点では、間に合わない保護者もいらっしゃるようですが問題なく運営できています。
保護者が迎えの時間に気持ちをすり減らすのは、事故にもつながりかねません。できるだけ気持ちよく子どもを迎えてもらいたいものです。
(hiro)
(参考)
浜松市放課後児童健全育成事業実施要綱に放課後児童健全育成事業を行う事業者は、次の各号をすべて満たすものを放課後児童会育成会と称する。
- 対象地域は、合併前の旧浜松市域、旧舞阪町、旧雄踏町とする。
- 対象施設は、市が整備した専用施設、浜松市立小学校の余裕教室又は専用教室及び施設利用料を市が支払う民間の施設とする。
- 構成員は、自治会等の地域関係団体の代表者、小学校や関係機関からの代表者、事業を利用する保護者の代表者、支援員及びその他の者とする。