2012
11.22

本の紹介「HPV ~24歳、子宮頸がん患者デビュー~」

事業:女性のがん検診

本の表紙には、今どきの女の子が写っています。でも、本のサブタイトルを見て、ハッとしました。
「HPV」とは、「ヒトパピローマウィルス Human papillomavirus」のことで100種類以上あり、その中の一部が子宮頸がんの原因になっています。
食の欧米化の影響なのか、最近は、子宮頸がんにかかる女性の低年齢化といわれています。20~30代の女性が、これから結婚して、子どもを産もうとしている時に、子宮頸がんにかかってしまうということは、本当につらいことです。この作者も、自分の闘病生活を残すためと、女性にこの病気のことを知ってもらいたいということで、ブログを書き始め、本になったそうです。
女性の場合、ちょっと体調が悪い時やストレスで身も心も大変な時、不正出血してしまうことはよくあることです。でも、この体のサインを無視し続けていると、そこに大きな病気の影が隠れていることに、後になってから気づき、さらに悲しい思いをしたという話をよく耳にします。作者もその一人でした。
先生から聞いた「このままの生活を続けたら8月までに死にます」という言葉は、自分には関係ない言葉ではなく、女性なら誰もがそうなる可能性のある言葉です。
ひとりでもそういう人が少なくなってほしいという気持ちは、作者と同じ気持ちです。
作者はブログの中で、
「同情、共感いりません
同じ事してほしくないし
こんな経験、必要ない!!
1人でもガン検診に
行ってくれれば、
まぁぢうれしいです。」
と書いています。
婦人科系の病院に行きにくい気持ちはわかりますが、心当たりのある方には、すぐに病院に行ってほしいと思います。

(わかば)
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