02.18
浜松医大で「働きやすい職場づくり」を考える
2月13日(水)、浜松医科大学で浜松市UD・男女共同参画課こらぼ講座を行いました。今回のテーマは、「働きやすい職場づくり ~職場でも家庭でも笑顔でいられるワーク・ライフ・バランス~」です。
ワーク・ライフ・バランス、つまり仕事と生活の調和ということですが、病院は24時間年中無休で稼働している職場だけに、簡単ではありません。ましてや、「人の命」に係わる現場で、常に緊張感が続く職場でもあり、「働きやすさ」という言葉が繋がりにくいイメージもあるかもしれません。
ある調査によれば、看護職の離職理由が「結婚・出産」などのライフイベントによるものが多いということもあります。結婚や子育て・介護などの生活スタイルが変わっても、仕事を続けることができる職場となることで、より良い人材を確保し、定着させていくことにつながるのではないでしょうか。今回は、子育てという切り口で、子育て経験によって身につけたスキルを仕事に活かす可能性についてお話しました。
今は、子育てや介護をしていない人でも、地域活動やボランティアなど、さまざまな生活スタイルを充実させている人もいます。より多くのスタッフが、仕事も生活も充実させることができると実感できる職場づくりが、より良い人材確保、そしてそれが、患者さんの高い満足度や病院の評価にもつながっていくのではないでしょうか。
幸いにも、浜松医科大学には「女性医師支援センター」があり、支援体制が整っているということで、全国的にも注目を浴びています。こちらは、女性医師以外でも利用できます。また、浜松医大以外の病院にお勤めの女性医師でも、情報提供など利用することができます。ぜひ活用してください。
また、たくさんの支援や制度などがありますが、自分自身が感じている「困った」を、声に出してみれば、周りにも同じように困っている人がいることがあります。恐れずに声を上げ、少しずつ改善していく積み重ねが、働きやすい職場づくりにつながっていくことでしょう。