2020
03.30

<新型コロナウィルス アンケート>(4)デメリットをメリットに

ぴっぴのニュースクローズアップ


もはや大災害

この新型コロナウイルス感染は未だ、世界中の経済・福祉活動などに多大な被害を及ぼしています。世界各国で日々、感染が拡大し、死者も増えている状況。これはもう、大災害です。

思い出してみましょう。一昨年の台風19号の折、停電が続いた各家庭では、「いつ電気はつくのだろう?」と今か今かと待ち続け、復旧が長引くにつれ、少しずつ解消はされるものの停電が続いた家庭はイライラする心理状態が続きました。たかが停電と思っていたけれど、どんどん生活が不自由になっていきました。確かにあの時は災害だったのです。今度はと言えば、規模はずいぶんと違いますが同じ。今、みんなが災害の渦中にいるのです。

世界中でパンデミックになった新型コロナウイルス。医学界ではいろんな説がありますが、感染予防のためのマスクやアルコール不足が続いています。
「園でマスクを着用してくださいとのことですが子ども用マスクもほとんど売っていない状況でどうしたらいいかわかりません」
「マスクが買えません。コロナ対策もそうですが、花粉症なのでマスクなしでは辛いです。 小さい子ども連れで開店前からドラッグストアに並ぶこともできません」
「マスクや消毒液が入手出来ません。高齢者や妊婦が優先的に購入出来るような措置を取って頂けないでしょうか。配給チケット配布や母子手帳の提示などで対応できませんか」
その他の意見に多くの家庭からこんな声が挙がってきていました。

様々なデマが飛び交い、食料品やトイレットペーパーさえも一時期買占められて品薄になる事態がありました。みなさんは備蓄をしていますか?
「災害対策で元々、オムツやトイレットペーパー、マスク、消毒、ミルク、赤ちゃんポカリなど備えがありましたが、今はやはり品薄。いつ何が起きるか分からないので、ストックを事前に用意しておいて良かったです」

さすがこんな時こそ、備蓄をしている家庭は心配せずにいられたようです。

デメリットをメリットに

こんな不自由な状況ですが、この時期を逆手にとれば、デメリットもあるけれどメリットに転じることもあると考えられませんか?
・感染拡大を防ぐための手洗いやマスク使用などの他、健康にも気をつけるようになったので、他の感染症が減っている。
・就労しているパパやママたちがテレワークで自宅待機。
ふだん過ごすことのない時間帯に親子で過ごす機会となる。
・働き方改革という文字はあったけれど、なかなか時間通りに帰宅できなかったパパ。
実際、いつもより早い時間に帰宅することが増えて家族で過ごす時間が増えた。

最後に、
「子どもを連れて外出ができません。感染を恐れてというより、世間の目があって。レジャーや外食はもちろん、日常の買い物等にも連れて行きづらいです。ウィルスより人が怖い」
こんな意見がありました。

3月27日(土)、浜松でも感染者が出たことが波紋を呼んでいます。感染者を特定するのは拡大を防ぐ措置を講ずるためで、偏見や差別を行うものではありません。でも、不幸にして感染してしまったらと考える人も多いことでしょう。今後いつだれが罹るかも知れません。だからこそ、偏見や差別に同調しないこと。そして疾病に対して、確かな情報を得て、正しく怖がろうではありませんか。

関連記事

<新型コロナウィルス アンケート>(1)乳幼児家庭の孤独
<新型コロナウィルス アンケート>(2)就労家庭の苦難
<新型コロナウィルス アンケート>(3)居場所がない小中学生