03.27
<新型コロナウィルス アンケート>(3)居場所がない小中学生
居場所がない
小中学生は急な休校措置が行われたため、戸惑った家庭も多かったと考えられます。一足早い春休み到来で、最初は子どもたちも喜んでいたことでしょう。ところが、外出自粛で、窮屈さを感じると一転し、ストレスがたまり始めます。
「自宅でできることをして過ごしていましたが、徐々に飽きてきて、きょうだい喧嘩が増えたり、わがままを言って泣いたり、ストレスが溜まってきています」
「部屋は毎日ぐちゃぐちゃ、喧嘩も多発し、毎晩ため息をつきながら片付けています」
この様子、想像がつきますね?
「学校の宿題プリントがたくさん…それだけで手一杯な状態です。家の中で過ごすことは何とかできていますが、不健康に過ごしていると感じ、見ている親がつらいです」 「習い事も全て中止になり、外に出る機会も減り、運動不足にならないでしょうか?」
この状況が不健康だと感じて心配している保護者が日に日に増え始めました。
「家にこもっているとストレスが溜まるため、一緒にウォーキングなどして子どもたちを外に連れ出しています。公園で遊んだり、つくし摘みをしたりしました」
というママもいました。 就労している家庭から、「預け先がない」ため、「子どもだけで留守番」の記述が数名ありました。ふだんの浜松市の小学校の放課後児童会自体、現在は小学1年、2年生がほとんどで、中学年以上は入会できない状況です。これまで、多くの待機児童家庭は「平日、習い事でつないで、なるべく自宅でひとりにさせない」という苦肉の策を使っていました。習い事が中止では、「子どもだけで留守番」もあり得ます。どうしても不安な場合は「母は仕事を休みました」となってしまったのです。
居場所は皆同じはず
乳幼児を持つママたちからの意見に、「公園だと大きい子ども達がいて遊びづらい」「公園で小中学生が遊具の上で全力鬼ごっこをしていて困ります。小さな子がいてもお構いなしです。親はいないようですし、注意する大人がいないので無法地帯です」というものがありました。
一方、「公園にいる小学生たちは、乳幼児に配慮して遊んでくれています」「公園の利用に関してはこれまで通りに出来ており有難いですが、小学生は不自由だろうなと感じます」
小中学生も家庭でひたすら勉強して過ごせるかと言えば、限界があります。ゲームばかりしているのも困る。子どもたちは不自由を強いられています。休校中の校庭で遊んでいたら、教師が巡回してきて「自宅待機しなさい」と注意されたそうです。
公園は年齢を問わず市民だれもが使用できる場です。異年齢でお互いに思いやって使うことができると微笑ましいです。しかし、小さな子どもでも使える場所で危険な遊びをしているのであれば他人の子どもであっても注意することが必要かもしれませんね。
誰もがいやな思いをせずに過ごすことができる良い提案はないのでしょうか。
最後に、
「なんで子どもは出られないのにおじいちゃんおばあちゃんは遊びに行けるの?と聞かれて返答に悩みました」
みなさんがたずねられたらどう答えますか?
子どもは素直に感じたことを口にします。今は非常時ゆえに、新型コロナウイルス感染を拡大させないために一人ひとりがどのような行動をとればよいのか考えたいものです。
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