2017
10.12

乳がんだからといって、温泉に行けないことはない

ぴっぴのニュースクローズアップ

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毎年10月は、『ピンクリボン月間』です。

現在、日本人女性の16人に1人が乳がんにかかると言われています。また、「乳がん」は、いろいろな「がん」の中でも、日本女性がかかる割合が一番高く、年々増加をしています。40~50代の女性が多いようですが、乳がんにかかる年代が徐々に若くなってきているのも事実です。誰もが「若いから大丈夫」「閉経したから関係ない」と言い切ることはできません。また、乳がんにかかり治療した後の体の傷に悩む人も少なくありません。

『入浴着』を使う

乳がんの治療を受け、手術痕で温泉に行くことがためらわれるという方もいます。このような方のために、身につけるのが『入浴着』や『バスタイムカバー』といわれるもので、厚生労働省「浴場業の振興指針」などで公共性が認められているものです。作っているメーカーなどにより名前や形状は違い、キャミソールのような形のものなどが多いです。

「入浴着」の使用を認めていない施設では、普段の温泉施設では、衛生管理のためにタオルを湯船につけることを禁止していることや、「入浴着」がどのようなものかが浸透していないことから、入浴着使用許可に踏み切れずにいるところもあることが、今回調査してみてわかりました。

温泉を楽しみたいのは皆同じ。今後さらに「入浴着使用」への理解が進むことを期待します。

浜松市内の温泉施設で入浴着を使用できる施設一覧

浜松市内の温泉施設で入浴着の使用ができ、情報提供の許可が取れた施設は、下記の通りです。

一般浴場で入浴着を使用できる施設
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一般大浴場では使用不可だが、貸切風呂・露天風呂付特別室等では使用可の施設
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※平成29年8月、ぴっぴ調べ。掲載許可が得られたところを掲載しています。

※貸切風呂・露天風呂付特別室等は、別途料金が発生し、利用時間制限や、予約が必要なところがあります。各施設にお問合せください。
※入浴着を使用することを、フロントなどであらかじめ伝えておくと、他のお客様とのトラブル防止になります。
※上記に掲載されていない温泉施設でも、入浴着使用が認められているところもありますので、掲載されていない施設で入浴着を使用できるかどうかは、各施設にお問合せください。

入浴着使用はユニバーサルの視点で

時には温泉で、ゆったりと羽を伸ばしたいと願う気持ちは、みな同じです。

誰もが気兼ねなく、温泉を楽しむために提案したいのは、「入浴着について温泉施設を利用する多くの方に知ってもらうため、県や市、温泉観光協会などで、啓発ポスターを作成し、温泉施設に掲示する。」ということです。

ぴっぴでは2010年から、子育て世代の女性に向けて、乳がん検診・子宮がん検診受診の啓発活動を行っています。女性の皆さんは、検診を受けていますか?男性の皆さんは、自分の周りの女性に検診をすすめていますか?

子どもたちや家族に悲しい思いをさせないために、まずは検診の予約をしませんか?