05.17
子育てファミリーのみなさん、災害への備えは大丈夫ですか?
ぴっぴでは東日本大震災以降、毎年3月11日前後に「私たちは忘れない3・11」という企画を行っています。震災から丸11年が経ち、その間に熊本地震や西日本豪雨災害等が起きました。大きな災害が起こるたびに、自分たちの備えについてヒヤッとしていませんか?特に子育てファミリーでは、子どもがあっという間に成長し、備えの中の子供用品を子どもの年代に併せて変化させないといけません。日々の子育てに忙しく、災害への備え自体も「やろう、やろう」と思っているうちに日が経ってしまうという話も耳にします。
そこで今回は、「子育てファミリーの備えチェック10」ということで、10のチェック項目についての実態を、模造紙にシールを貼って貰いました。
『子育てファミリーの備えチェック10』
- 水・食料の賞味期限は大丈夫かな?
- 家具の固定・すべり止め・ガラスの飛散防止などをしているかな?
- 子どもの成長に合わせた非常用持ち出し品を用意しているかな?
- いざという時のトイレの確保ができているかな?
- 安否確認の方法を、家族と話し合っているかな?
- 子どもの年齢に合わせて、防災教育しているかな?
- 家や園・学校・職場の周辺の避難経路を確認しているかな?
- 昔からの言い伝えから、町の災害のリスクを知っているかな?
- 近所の人と普段から挨拶を交わし、いざという時には助け合えるかな?
- ペットを飼っている場合は、ペットのための備えをしているかな?
参加方法:現在の自分の状況や気持ちにあった色のシールを貼ってもらう。
緑シール:大丈夫!ちゃんとやってるよ!
黄色シール:どきっ!帰ったらすぐやります!
ピンクシール:どうしよう!忘れていました!
赤シール:やばい!全然やってない!
白シール:自分の気持ちを書いてね。
意外にできているのは、水・食料、近助、ペットの備え!
水と食料の備蓄をしているだけでなく、賞味期限を確認できているというのは素晴らしいですね。水に関しては、5年保存水や10年保存水など、長期間保存できるものもありますので、ローリングストックが苦手な方や保存場所を確保できる人にはお勧めです。食料も防災食として売られているものは長く保存できるものが多いです。乾物や缶詰、ドライフルーツの他にも、備蓄用のお菓子などもありますよ。
また、小さな子どもがいたり妊娠中だったりすると、避難する時も大変です。近所の人との助け合いができるようにするには、普段から挨拶をかわし、顔が見える関係性を作っておく必要があります。こればかりは、災害が起きてからでは間に合いません。いざという時の近所の人との助け合い、つまり、“近助”ができると言えるのは、地域の防災力にもつながりますね。
さらに、ペットも大切な家族です。支援物資そのものがすぐに手に入るとは限らないので、ペットの備えは個別にしておかないといけません。今回の参加者で、ペットを飼っている人は少なかったですが、回答してくれた人はその備えもしっかりできているようです。
できていないのは、家具の固定・ガラスの飛散防止、防災教育、災害リスクの把握!
地震で家具が倒れてけがをするのが怖いので、家具の固定をすると同時に、部屋のレイアウトを見直しておくと安心です。
また、子どもはすぐに大きくなり、自分自身で身を守る術を身につけられるようにもなります。だからこそ、子どもの年齢に合った防災教育をしておきましょう。子どもの行動範囲の広がりと共に、親と離れている時間も長くなります。いつでも大人が子どもを守れるわけではありません。離れていても、しっかり自分の身は自分で守れるように備えておきたいものです。
さらに、自分が住んでいる土地の災害リスクを知っておくことは、いざという時に冷静に判断し行動することにもつながります。
住んでいる町の災害リスクを知るには、昔からの言い伝えがあれば参考になります。古くから住んでいる人たちに聞いてみてくださいね。それがわからなくても、ハザードマップなどで確認しておきましょう。でも、ハザードマップはあくまでも目安にするものです。東日本大震災の時には、ハザードマップで安全とされている地域の人ほど逃げ遅れることが多かったとも言われています。いざという時には、冷静に判断して、一番良い方法を考え行動するようにしましょう。
今からでも間に合う!
思い立ったが吉日!というように、気づいた時にすぐに行動しておくと安心です。「時間がある時にやろう」ではなく、「時間を作ってやっておこう」という気持ちで備えてくださいね。
- 家具の固定・ガラスの飛散防止
東京消防庁「自宅の家具転対策」 - 防災教育
浜松市防災学習センター
「ぼうさいぴっぴ」について - 町の災害リスク
ハザードマップ(浜松市防災マップ・津波浸水深マップ)
(わかば)