2007
03.02

子どもを守る防災ワークショップ<アクティブ>

事業:ぼうさいぴっぴ

防災ワークショップ

2月21日(水)午前10時から、あいホールで「アクティブ」のメンバーの方たちに防災ワークショップを行いました。
空き缶とアルミホイル、 ティッシュ、サラダ油を利用した手づくりコンロでご飯を炊いている間に、阪神大震災の再現ビデオを見て、震災時の被害状況の解説をしました。倒壊した家の 下敷きになった人は、声が出なくなるので「笛」を持っていると助かったという事例をあげての説明が、とても説得力のあるものでした。
次に、浜松市の地図で、自分の家、子どもたちの通う養護学校、親たちがよく行く場所を印を付けてみました。そうすると、
「もしもここで被災すると、たぶん橋が落ちて陸の孤島になるね」
というような具体的な状況がわかりました。

講師の用意した防災グッズ入りのリュックサックを実際に背負ってみました。このリュックサックは、通常用意しておくとよいといわれているものを入れてあ り、およそ10kgの重さがあるものです。女性がこのリュックサックを背負うと、なかなか軽々と持ち上げることが難しい上に、実際に避難する時には、子ど もの手を引く、あるいは子どもを抱くということがプラスされるのですから、その状況を想像するだけで、参加者は絶句してしまいました。
残りの時間で、コップを新聞のチラシで作り、スリッパを新聞紙で作りました。また、「ぶるるくん」を作り、家の作り方により、地震の時の揺れ方や倒壊の危険性を実験しました。
そうしているうちに、ご飯が炊き上がったので、試食しました。手作りコンロでもおいしくご飯が炊けて、参加者たちも驚いているようでした。 
被災する時に必ずしも子どもと一緒ではないこと、子連れで避難するというだけでとても大変なことなのに、複数の子どもと一緒にあるいは障がい児を含む場 合は、学校への迎えひとつをとっても遠いなどがあり、なおさら大変です。そのための準備や訓練、知識が必要となります。この2時間の学習で全てを知ること はできませんが、参加者たちの抱える問題点や課題に気付いたことが、防災対策の第一歩となったと思います。


 <わかば>