12.06
女性のための防災プログラムトレーナー養成講座(三次市・広島市)
11月27日(月)、28日(火)に広島県三次市と広島市で「女性のための防災プログラムトレーナー養成講座」が行われました。これは、広島県が公益財団法人ひろしまこども夢財団に委託を行い、県と夢財団が共に行う講座です。10月にも福山市で行っており、県内各地開催の3回講座です。この講座は朝から夕方まであり、子育て支援に関わる団体や行政職員・支援者が対象です。
ぴっぴは、午前、県の危機管理監からの「減災に取り組むための啓発運動について」の話とDVD視聴後に、「子育て世代向け防災の取り組みについて」を講演しました。静岡県は南海トラフ地震で最も被害が大きいと予想されているので、地震を主とした話になってしまいがちなのですが、広島県では瀬戸内なので影響はあまり受けないと感じている人が多いようで、どちらかと言えば平成26年8月に広島市北部の安佐北区や安佐南区などを襲った土砂災害の記憶が強いようでした。ぴっぴの講演では、防災専門の団体ではないのに取り組み始めたきっかけと、ワークショップで行うぼうさいぴっぴのプログラムの意義について話しました。
午後からは支援者が防災プログラムを実際に体験し、それを自らの職場や支援の場で提供できるようにするためのワークショップが行われました。多くの団体等では広島市で起こった災害以降、すでに母子に対する災害対策のための冊子が制作されたり、いくつかプログラムを実施し啓発を行ったりしているところも多いようです。かつて、防災講座に参加者が少ないことに悩んだぴっぴでもありますが、同様にどうやったら参加してくれるのか、子育て世代の困りごとを理解してもらえるように多世代に働きかけるにはどうすればよいのかなどの悩みを持っている方々もたくさんいました。こうした悩みに誰もがコミュニケーションをとるきっかけとなり得る、今回の夢財団が進める防災プログラム。参加型で、人の意見をなるほどと聞けるしくみにもなっており、参加者はこの教材を基に講座を手掛けてみようという気持ちになったようです。まだ、プログラム自体は動き出したばかりなので、課題も検討課題も多いようですが、うまく進められていくことを望みます。
ぴっぴも多くの人々に知ってもらい、取組んでもらいたいというプログラムを持っています。今回の広島県の取組みを参考に今一度、振り返って考えてみるきっかけにもなりそうです。広島県から呼んでいただいた、この度の講座。ここに参加する多くの人々とのご縁を基に、何かあった時は相互で助け合えるしくみを作っていきたいです。広島のみなさん、よろしく!
(hiro)