08.10
西日本豪雨支援 つながる支援パック広島へ
今年、6月28日から7月8日にかけて起きた西日本豪雨。
たいへんな被害が出たため、ぴっぴスタッフから「熊本地震の時に送ったつながる支援パックを出そうよ」という声があがりました。
じつは、浜松市につながる支援パックをストックされているので、今回はそれを使って支援ができないでしょうかと浜松市に打診していました。市長も快く、指示をしてくださったのですが、対口支援することになった竹原市から、要請がありませんでした。
被害があった広島県内の子育て団体をつなぐひろしま夢財団、NPOをまとめるひろしまNPOセンターからは「つながる支援パックは必要だ」という連絡をいただいていました。
しかし、どのくらいニーズがあるのか、運び場所はどうするのかなど、被災地側で考えなければなりません。混乱した状態で団体がニーズをつかむのはたいへんだったようです。そこで、広島での準備が整うまで、ぴっぴは待ち続けました。
災害後、被災地ではどんどんニーズが変化していきます。「物が足りない」、「こういうものが欲しい」などとニュースやSNSで流れたとしても、良かれと思って相手かまわず送り付けてしまうとすでに必要ではなくなっており迷惑にもなりかねません。必要な時に必要な物をタイムリーに渡せることが理想です。
「送ってほしい」という連絡が入ったのは災害後、10日ほど経た18日でした。急いで、熊本地震で行った時と同様にSNS上から寄付金を募り始めました。
まず、支援物資を送るには資金が必要になります。資金を募って集まったら物資を購入して送るという手順になるのですが、それではいつになるかわかりません。寄付金は集めながら、物資を先に送ることにしました。さすがに、熊本支援で慣れており、ぴっぴスタッフの動きは早く、詰めるのもボランティアの方々が手伝ってくれました。
今回は、物流は遅延しているものの10日以上経つと次第に主要道路は復旧し、しかも送り先が広島市内中心部であったため、さほど難なく着きました。
現在も、広島では子育て支援団体や支援者の方々がつながる支援パックを持って被災した避難所や子育て支援施設を回って必要な人たちに渡されているそうです。
災害支援はお互いさま。各地にふだんからのネットワークを拡げることはとても大切です。有事の際に助け合える関係を持つことをお勧めします。
<hiro>