2016
01.25

シンポジウム参加『まもり、備え、つながり』

事業:その他

防災とボランティア週間啓発事業として浜松市災害ボランティア連絡会主催のシンポジウムが2016年1月16日、浜北区のなゆた浜北ホールで行われました。私はぴっぴ代表として第2部パネルディスカッションに参加しました。

シンポジウム参加『まもり、備え、つながり』

第1部はNHKアナウンサーの畠山智之さん。50分ほどの講演でしたがとても気になるキーワードが散りばめられていました。

<どうやって自分の身を守るか>がテーマです。

・津波避難について

いくつかNHKで報道されたニュースの動画を見せていただいたのですが、ほんの数分で津波は目の前にやってくるということ。見ている場合ではなくより高いところへの避難が大切だということ。

・徒歩避難か?車避難か?

津波はものすごい速さでやってきます。足が不自由、走れないとなると車移動を考えます。しかし、渋滞も覚悟しなければならない。そこで計画として、平時、一部外周道路にバスを置いておき、そこへ集まって乗るという決まり事を作っておくことや、ふだんからの避難訓練でただ参加するだけではなく、どこまで走って逃げられるかをシミュレーションしておくことが大事。

・地震が起きた時の対応で

学校では「机の下に潜りなさい」と教えられましたが、それプラスのアドバイスは、『机の脚を持つこと』揺れで机が飛ばされてしまうくらいなのだそうで、しっかり足を持って落下物から身を守ること。

・備蓄について

日常で足りないものを買い足す日常備蓄の薦め。ローリングストック法というものです。

被災地、宮城県にすすんで異動希望された畠山さんが被災者から聞き取った中で、 “これだけは持っていたかった”の声が大きかったのは、写真アルバムだそうです。思い出はみんな流出してしまったと愕然とされたとか。クラウド管理ができるこの頃はネット上で管理しておくのも必要かもしれません。その他、被災後、欲した商品は、レトルトカレー、ツナ缶、ラップ、トランプ、ふりかけ、制汗シート。私たちも各地で必要商品について聞いて回りましたが、改めてこの話が聞けて良かったと思いました。

第2部シンポジウム 「備えよう災害に、助け合おう地域の輪

シンポジウム「備えよう災害に、助け合おう地域の輪」

災害ボランティアについて、災害要援護者への支援についてがテーマでした。

学生、乳幼児や子どもを等の他、災害時に支援が必要となる要援護者、そして災害ボランティア当事者、市長、それぞれの立場から認定NPO法人レスキューストックヤード(災害時の被災者支援活動を行っている団体)の浦野さんを司会に話合われました。

ぴっぴとしては、つながる支援パックについて話をさせていただきました。要援護者は緊急時身を守るだけで何も持って出られない場合の方が多く、災害時の支援として物資を一個ずつもらうのでは事足りません。健常人とは異なる場合、物資を受け取るだけでも大変です。つながる支援パックは支援物資をセットにして必要なものを供給するという考え方です。備蓄品や持ち出し品とは異なるので当事者が準備しておくものではないですが、災害時はこうしたシステムを行政や企業に考えておいてもらいたい、みんなで考える提案なのです。

時間が短いのはどのパネルディスカッションでも同じですが、いかに参加者にテーマについて考えてもらうか。これは主催する側がどこまで理解してもらうか、何を知ってもらいたいのかさえ持っていればいいことだと思います。

今回のイベントは地域の人にボランティアの存在を知ってもらうこともありました。災害ボランティアは災害時に善意で支援にやってきます。しかし、ただ来るだけではなく、現地にはルールがありコーディネートする側に従うことで、一体となってより復興が加速するものだと考えます。

以上、いくつか書きましたが、もしかして起きてしまうかもしれない災害。備えと共に、起きてしまった時のために心に少し留めておいていただければ幸いです。

<Hiro>