2011
02.09

子育てタクシーフォーラムin京都参加しました

事業:その他

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全国子育てタクシー協会が主催する「子どもの移動を考えるフォーラム」の実行委員として、昨年秋から関わってきました。東京大学大学院の大森宣暁准教授を中心に、11月に東京、1月22日(土)には京都でフォーラムを開催しました。
先日の京都のフォーラムには、元国土交通副大臣の辻元清美議員が講演されました。子育てタクシーというものが、国土交通省に関わっていて、辻元さんは「交通基本法」の法整備を行ってきたということがあり、今回講演していただきました。
その中では、現在の社会では、「衣食住」というより「移職住」の「自分で移動できること」「職業が安定して収入があること」「住居が定まり安心して過ごせること」の3つが確保されなければ、安心・安全な基本的な生活はできないというお話がありました。
子ども連れや妊婦は、障がいのある人や高齢者と同じように、移動がむずかしいことがあります。また、職業が安定しない若者は結婚したくてもできない状況になることもあり、年齢や性別にかかわらず、臨時雇用から正規雇用になることが難しい現実もあります。さらに仕事を辞めると翌日からは社宅を出なければならないなど、住むところにも影響があります。
特に、移動の問題は、子育てタクシーとも関係することです。
妊婦さんが母親学級で、
「陣痛が来ても救急車を呼ばず、タクシーを呼びましょう」
といわれていたので、タクシーを呼ぶと、待っている間に破水してしまい、気を遣って股にバスタオルを挟んでタクシーに乗ろうとしたら、
「シートを汚すなよ!」
とドライバーに言われたということから、これではいけないということで子育てタクシーが始まったそうです。妊婦さんがいつでも安心して、気持ちよく移動するためには、タクシードライバーの理解が必要です。
また、仕事をしていて子どものおけいこの送迎ができなくて困っている親の代わりに、
子ども一人でタクシーに乗り、送迎してもらうにも、「子ども一人でタクシーに乗るとはなんぞや?」とか、「子育て世帯がタクシーを利用することは贅沢ではないか?」と周囲は特異な目を向けるのではなく、場合によっては必要なものだと理解してもらうことも必要です。
親の代わりに送迎をするということで、ファミリー・サポート・センターを利用することもありますが、ファミリー・サポート・センターはあくまでも有償ボランティアであり、プロのドライバーではありません。善意で行っていることが、万が一事故に遭った場合は、悲しい結末を迎えます。プロに任せられることは無理せずにプロに任せるということが必要です。
一番大切なことは、妊婦さんや子ども連れが、安心・安全に移動できることです。そのために、どうすればいいのかを、当事者だけが考えるのではなく、社会全体で考え、理解してほしいと思います。
ぴっぴも、浜松で子育てタクシーを始めた遠鉄タクシーのサポートを行っています。浜松以外の地域で子育てタクシーに興味があれば、是非ご相談ください。(わかば)