2022
12.21
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講座「被災後の生活復旧につながる準備とは」を開催
12月10日(土)の10時から、防災学習センターにて一般向け学習講座「被災後の生活復旧につながる準備とは」を開催しました。静岡大学防災総合センター特任教授の岩田孝仁先生をお迎えし、過去の災害事例を教訓とした準備や対策についてお話いただきました。
自然の猛威を受け、耐震基準の見直しをするなど社会も整備されてきましたが、悲劇を繰り返さないためには「想像力」を働かせ、時間があるうちに準備しておくことが重要です。数々のデータと、被災地のその後の対策事例から振り返った岩田先生のお話は、今住んでいる地域に何が必要なのか考えさせられます。
避難指示が出た際、危険が迫っていることを受け入れ避難行動につなげるためには、普段使いと非常用を区別しない「フェーズフリー」という考え方を取り入れることが効果的だそうです。日ごろ立ち寄る場所を避難場所や被災後の交流拠点にすることで、いざという時ためらわず避難できるようになります。
また、普段過ごす家庭や職場のレイアウト時にはじめから災害を意識しておくのも事前にできることのひとつだとご紹介いただきました。
参加者からは、想像力を働かせることに加えて、自然の猛威に負けないために「実行」することの大切さを学んだという感想が寄せられました。静岡県では、中高生が地域の防災訓練に参加する姿は珍しくありませんが、他県ではまだあまり多くはないとのことです。そんな地域の特性も活かし、誰も取り残さない防災が広がっていくことを期待します。
防災学習センターでは、1月~3月の講座も現在募集中です。以下の詳細ページをご確認いただき、ぜひお申込みください。
(makiko)