2019
10.02

避難所宿泊体験 2019

事業:防災学習センター

ぴっぴと遠鉄アシストが指定管理を行っている防災学習センターで、9月14日(土)~15日(日)に避難所宿泊体験を行いました。

これは年間の防災学習センターのイベントとして行ったものですが、イベントとはいえ、災害時の避難所体験初級編といった置づけになりました。
というのも、共催で市民協働センター、協力団体として、震災がつなぐ全国ネットワークのメンバー、そして防災学習センター周辺の地元自治会(中区中沢町、元浜町、下池川町、山下町)のご協力を得、防災学習センターの担当課でもある浜松市危機管理課にも参加していただきました。
参加者は基本的に一般募集でしたが、浜松市内、そして県外からも申込いただきました。ファミリーが多かったことは驚きでしたが、関心の高さを再確認することとなりました。

宿泊訓練2

また、今回は、以前から依頼をしていましたトイレトレーラーを所有する西伊豆町が町長とともにトレーラーをけん引してきてくれました。災害時は、いちばんに困るのがトイレです。そんな折に移動できて、清潔なトイレを供給できるということで展示していただきました。
少し前に起きた台風15号の被害が大きかった千葉県君津市から、トイレトレーラーの要請が来たとのこと。展示については、災害支援の方が優先なので、来てもらえないであろうとあきらめかけていたのですが、浜松市民にも必要性を訴え、その後、君津市へ直行すると町長が決断され来ていただけました。

宿泊訓練1

被災者が避難所に避難してきた際、どうやってじぶんたちの場所を確保するのかなどレイアウトについて学ぶワークショップ、避難所で起こる課題について考え、どう解決していくかの糸口を考える「避難所あるある」ワークショップの他、災害を題材にした映画上映、子ども向けぼうさいすごろく講座、支援物資供給を模した企業ブースなどの出展などを行いました。

宿泊訓練5

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体育館で宿泊する、供給された食料を配膳して分けて食べる、小さな子どもたちの面倒を見る、ラジオ体操をして身体を動かす、清掃をするなど当たり前ですが、誰が率先して実施するかなどで様々な気づきがありました。大枠は主催者側で決めていましたが、イレギュラーな出来事が起こったり、クレームが出たりしたのでできなかったこともあったのですが、そこは誰彼となく、参加者同士で解決していただけました。全く予想しなかったことなのですが、参加者の方々が率先してやってくださったことは驚きでもあり、運営者側でも話題にのぼりました。

集団生活では、ついわがままがでたり、不公平感があったりします。たった一日の体験でしたので、解決できたこともあります。これが長期続くとそうではないかもしれません。

参加者アンケートにも、この生活が長期続くとなると耐えられるだろうかという声もありました。
9月前半はとても暑かったので、熱中症の心配もあり、防災学習センターで職員が待機をしたのですが、無事終了することができました。

「今後もこのような経験をするイベントに参加してみたい人?」と最後に参加者に問いかけた際、多くの手が上がりました。さて、来年はどうしましょうか!

<Hiro>