03.06
子宮頸がんと闘う女性たちの体験談
静岡新聞社
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この本は、がんを宣告された患者の経験談の本でもあり、患者会立ち上げやその後の活動の様子なども書かれている本です。著者は現在、静岡県を拠点に認定NPO法人・女性特有のガンサポートグループ「オレンジティ」理事長として活躍されています。
「患者会」というものがあるというのは、実はぴっぴの「子育て世代の女性特有がん検診 受診率向上プロジェクト」に関わってから知りました。患者さん同士が同じ病に向き合うために仲間となり、支援する人たちがいるグループです。患者会によって、その活動内容や参加対象者(病気の種類も含め)も違います。著者は、静岡県在住ということで静岡にゆかりのある「みかん」「お茶」を名前につけようということで「オレンジティ」というグループを立ち上げ、現在は、認定NPO法人として、患者会を運営しています。患者会がNPO法人化されることが少ない中、認定NPO法人になったというところから、本気度が伝わります。
さらに、患者会のリーダー研修ということでアメリカに行った時に、アメリカでは「ピンクリボン(乳がん啓発活動のシンボル)」以外にも、いろいろながんにカラーがあり、子宮頸がんには「ティール&ホワイトリボン(青緑と白のリボン)」があることを知り、それを日本でも広めようと、他団体とも連携して活動をしたそうです。「ティール&ホワイトリボン」は知っていましたが、まさかそれが、同じ静岡県で活動している「オレンジティ」の河村さんが広めることに貢献していたとは、驚きでした。
結婚して1週間後にがんを告知され、苦しい思いをしてきた著者だからこそ、同じ苦しみを感じている患者や家族を支え、社会的な母「グローバルマザー」という考え方を広めたいと現在も活動をされています。がんという病は、ひとりで立ち向かうには厳しいものです。分かり合える仲間や居場所があることって、ありがたいですね。静岡県内では、沼津、静岡、浜松で活動されているそうです。興味のある方は、下記をご覧の上、お問合せください。
- 認定NPO法人オレンジティ
http://o-tea.org/