2010
08.05

子宮頸がんワクチンの公費負担の行方

事業:女性のがん検診

今年の夏の選挙で、子宮頸がんワクチンを無料化を訴えて三原じゅん子氏が当選したことは記憶に新しいところです。
選挙結果はどうあれ、これで子宮頸がんワクチンの公費負担が国や都道府県、市区町村主体で実施されるようになるのだろうかという疑問が私自身の中にありました。もちろんこの選挙の前に、すでに地方自治体が主導で公費助成を開始しているところもあります。静岡県内では川根本町、隣の愛知県では名古屋市が助成を始めました。また、栃木県の大田原市では、小学6年女児を対象に公費負担で集団接種を開始しました。
このように、徐々にではありますが、公費負担あるいは公費助成という形で、子宮頸がんワクチン接種が浸透してきているという感じはします。では、実際に自分たちが住んでいる地域で、今後どのようになるのかを考えると、疑問ばかりが残ります。
先日、ある医療関係者の方とお話しした時のことです。
「近い将来、いつか、浜松でも子宮頸がんワクチン接種が公費負担または一部助成されるのではないか?」という期待をしている人たちが、どうしてもワクチン接種をしぶってしまうことにより、ワクチン接種のタイミングを逃してしまう場合が出てきてしまう。それならば、行政が、なるべく早い段階で、「何年度から、対象が何歳の子どもに、子宮頸がんワクチン接種を開始する。」ということを発表すれば、対象外になった人はあきらめて、でも、なるべく早い段階で接種することができるのではないかということを、話されていました。
行政が早い段階でそういうことを発表するということが、なかなか現実的に難しいかもしれませんが、子宮頸がんワクチン接種と定期検診で、がんの予防につながるというものですから、市民に淡い期待を抱かせておいて、実施が遅れるということになるのは避けたいです。
子宮頸がんワクチン接種は、全3回接種が望ましいので、公費助成なしではお金も5万円前後かかりますから、安いものではありません。でも、いつになるかわからない公費助成を期待して、お子さんへの予防接種時期を逃さないようにしてほしいと思います。(わかば)
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