2010
05.24
05.24
子宮頸がんワクチンの集団接種
子宮頸がんワクチンの接種を、11歳から14歳くらいまでの間(初交前)に行うことで、子宮頸がんをかなりの率で予防できるということは、すでにみなさんもご存知かもしれません。
しかし、現在浜松市では、このワクチン接種はすべて全額負担(3回接種でおよそ5万円程度必要)となっているのが現状です。
また、小学校高学年から中学・高校生の女の子が、予防接種のためとはいえ、産婦人科を訪れるということは、悪いことをしているわけではないのに、周囲の人から好奇の目で見られるなど、とてもハードルが高いということがあります。
最近は、産婦人科以外の小児科や内科などでも、要望すればワクチンを取り寄せてくれて接種してくれる病院もあるようです(現在、ぴっぴで調査中)。
そしてついに、栃木県大田原市では、今年の5月から、小学校6年生の女子児童を対象に、全額公費負担で集団接種を全国で初めて行うそうです。
他にも、新潟県魚沼市や兵庫県明石市が、接種希望者に全額助成している例もあります。
予防接種を公費負担することだけを考えると、それだけで、市の財政に負担がかかってしまうかもしれません。
しかし、将来、子宮頸がんにかかってしまう人が現れた時の医療費負担を考えると、がんを予防できるのですから、予防接種を行い医療費の抑制になると日本産婦人科学会は示唆しています。
(わかば)