04.26
当事者と専門家がつながる場「アレルギーっ子の集い」開催
4月19日(土)の午前中、はままつ子育てネットワークぴっぴ主催の「アレルギーっ子の集い」を浜松市防災学習センターで開催しました。
現在、浜松市にはアレルギーを持つお子さんの保護者が、支え合ったり情報交換をしたりする場が少ないのが現状です。そんな中、愛知県を拠点にアレルギー支援活動を行っている「認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク」の常務理事・中西里映子さんからご提案をいただき、急遽この集いを企画しました。当日は、市内外からアレルギーのあるお子さんの保護者や専門家の方々、防災活動に携わる方などにご参加いただきました。
会の前半は中西さんから、過去の災害時におけるアレルギー対応の現状や課題について、具体的なお話を伺いました。アレルギー支援ネットワークでは、東日本大震災の際、アレルギーの対応がなされなかった当事者のSOSの声を基に、被災したアレルギー患者家庭へ確実に支援を届けるため「共助」の仕組みづくりを進めてきたそうです。その後、数々の被災地を支援されていますが、それでも被災後の混乱により、送った支援物資がどのように使われたか分からないケースもあり、支援につなげる難しさや平時からのつながりの大切さが伝えられました。
後半は、参加者同士が気軽に話し合えるよう、輪になって座談会を行いました。中西さんのお話を受けて、災害時だけでなく日常における不安や疑問についても、さまざまな質問が挙がりました。食事を提供する立場の方からの質問にもアドバイスをいただき、食品表示の理解やきめ細やかな配慮の大切さが共有されました。子どもの成長や生活環境の変化により、アレルギーのあるお子さんを持つ保護者の不安や悩みも変化します。「またぜひ集まりましょう」と話して、会は和やかに終了しました。
今回の会は、当事者同士や支援者がつながる第一歩となりました。いざという時に支え合えるよう、平時からのつながりを大切に進めていきます。
(makiko)