2024
11.07

袋井市の民生委員・児童委員と地域防災について考える

事業:ぼうさいぴっぴ

11月6日(水)、袋井市第三地区民生委員児童委員協議会のみなさんが浜松市防災学習センターに来館され、館内の見学と防災講座を受講していただきました。

民生委員・児童委員のみなさんは、地域で生活や福祉の援助活動を行っていることから、地域の人たちや状況をよく把握されています。いざという時には一番身近な相談先であり、地域住民が頼りにしている存在でもあります。では、もしも災害が起きたら、民生委員や児童委員に何ができるのか?地域の特性に合わせてどのように動くのか?ということを一緒に考えました。

実際に熊本地震の前震・本震の後には、担当地域の人たちの安否確認をした民生委員が8割程度いたという調査結果もあるようです。一方では、東日本大震災の時に、避難誘導などをしていて逃げ遅れて亡くなられた民生委員がいるという事実もあります。災害の種類や被害状況にもよりますが、実際に発災後、何ができて、どう動くのでしょう。民生委員や児童委員という役割があるとはいえ、災害が起これば被災者のひとりでもあります。やはり、地域のみんなが、自助・共助できるよう、日頃からのつながりを作っておき、おたがいさまの助けあいができることが大切です。

子育てや家庭で介護をしている人、働き盛りで仕事に忙しい人など、日々の生活の忙しさに、防災が後回しにされていることも多いようです。地域全体で防災力を上げていくには、みんなで災害への備えを今一度見直したいものです。簡単にできることからでいいので、気づいたら備えていきませんか?

備えとは、ものを備蓄しておくことだけでなく、災害時に役立つ知識を身につけておくことや、実際に訓練に参加してみること、地域の人たちとあいさつすることなども備えのひとつです。水や食料のローリングストック、何年も前に準備した非常用持ち出し品や備蓄品の点検をする、防災についての情報をアップデートする、防災訓練や地域のイベントに参加して地域の人とつながるなど、やってみませんか?

(わかば)