2024
07.31

JAとぴあ女性部の皆さんとパッククッキング

事業:ぼうさいぴっぴ

7月26日(金)、雄踏文化センターでパッククッキングの講座を行いました。JAとぴあからのご依頼で、女性部の方たち36人の参加がありました。

20240726JAとぴあ女性部パッククッキング01

参加者は、調理が得意の方が多数でしたので、メニューとレシピを見ただけでどんどん作りたくなったようです。しかし、はやる気持ちを抑えていただき、まずは災害時にはどのような状況になるのか、なぜこのような調理を行う必要があるのか、さらに被災した珠洲市に行き、講師が実際に見聞きしてきたことを伝えました。また今回は、「パッククッキングの意味を知り、実際に作ってみる」ということに重点を置いた講座でした。調理をしている会場は料理教室でも、直前に聞いた珠洲市の被災者たちの状況を想像すると、パッククッキングの意味に臨場感が増します。参加者の中には、「家で一人分だけ作る時は、こうやれば鍋1つでできるし、いいね!」という方もいました。実際に平時に家で何回もやってみて、卓上コンロやいざという時に使えそうな材料をローリングストックしておくことも大切です。

20240726JAとぴあ女性部パッククッキング02

さらに想像以上においしくできあがり、ほとんどの人が満足した様子でした。おいしくできあがると、もっとやってみたくなりますよね。ぜひ、参加者の皆さんが、おいしいパッククッキングレシピを増やして、身近な人に教え、広めてほしいものです。

さらに講師からは、実際に被災地の女性たちが、毎日・毎食の炊き出しから疲労困憊してしまったという事例を聞いて驚く声が上がりました。被災後の炊き出しといえば女性がやり、力仕事は男性がやるということになりがちだけれど、役割分担を女性・男性という性別で決めつけないことも大切だという話に、「なるほどね」と頷く参加者も多数いました。災害が起きると、今回の講座で作った規模の何十倍もの量を炊き出しすることになるのです。限られた材料や調理器具、電気・ガス・水道が使えない中で、衛生管理を配慮し、毎日、地域の人たちの食事の用意をすることは、計り知れない苦労があります。

いつまで続くかわからない避難所生活で、どのようなルールで生活をするのがよいのか、今回参加された活発なみなさんが、それぞれの地域で声を上げていってほしいものです。

(わかば)