2018
09.14
09.14
岐阜県垂井町で防災学習会
9月8日(土)、岐阜県垂井町東地区まちづくり協議会からの依頼で、防災学習会を行いました。12月2日にこの地区の小学校で、全校生徒を対象に防災イベントを行うため、その事前準備としてこの町の有志の方たち(小学校PTAやまちづくり協議会のメンバーなど)が防災ワークショップの手法を学び、防災イベントの際にリーダーを担えるようにするという目的に応えるための学習会です。
今年の夏は、西日本豪雨があり、さらに直前に北海道胆振東部地震が起こったことにより、防災への関心がぐんと高くなったタイミングでの学習会となりました。集まった地域の方たちも、「自分たちの町にも、いつ、何が起こるかわからない」という切実な思いを持って参加された方もいたようです。
もともとこの地域は、1891年(明治24年)10月28日に濃尾地震が起こったところです。濃尾地震は、美濃と尾張に起こった地震で、当時は「身の(美濃)終わり(尾張)地震」とも言われたほどの被害で、日本の内陸で発生した地震としては観測史上最大の地震です。今回訪ねたまちづくり協議会のあるところから車で30分ほどのところに、濃尾地震で地面に3m以上の段差ができ、その断層を見ることができる場所があり、まちづくり協議会の「なまずの会」のメンバーは見学したばかりだったそうです。
防災については関心が高い方がたくさん参加されていましたが、地域によって伝え方もいろいろあるようです。静岡では幼稚園でも指導されている避難する時の基本「おはしも(おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない)」や、「近助(近所の人との助け合い)」などのことばは、この地域ではあまり知られていないようでした。これを機会にぜひ覚え、地域の人に広めてほしいと思いました。
(わかば)