2016
12.19

乳幼児のいる家庭のための防災豆ちしき講座

事業:ぼうさいぴっぴ

11月27日(日)広島文化学園大学長束キャンパスで「乳幼児のいる家庭のための防災豆ちしき講座」の防災講演を行いました。

参加者の多くは大学に在籍して保育を専攻する学生です(中には男子学生も数人いました)。その他、参加者には一般の乳幼児の保護者や大学の広報により災害に興味を持って参加された方がいました。

広島文化学園

当日は小雨降る天気。講演前に担当の教授に なぜ遠く広島から講演に呼んでいただいたのかをおたずねすると、以前、NHKのニュースにも流れた島田市でのあかちゃん防災講座の様子をネットで見られたとのこと。ふだん見落とし忘れがちな防災について考えるためには、「これだ!」と思われたそうです。

広島文化学園講座の様子

というのも、広島は瀬戸内海に面し、一見、大地震が来ても津波の心配さほどなく他の太平洋岸の県に比べれば災害を意識しないのではないかと考えられるような土地柄です。しかし、2014年(平成26年)8月20日に広島県広島市北部の安佐北区や安佐南区などの住宅地を襲った豪雨が大規模な土砂災害を引き起こしたのは長束キャンパス周辺でした。地震により引き起こされる災害ばかりではなく、豪雨により引き起こされる土砂災害、河川氾濫による水害など、想像だにせず災害はどこにでも起こり得るものなのです。

今年、熊本で大地震が起きたので、講演ではいつどこで遭遇するかもしれない地震について、乳幼児のいる家庭は何に気をつけて、どのように身を守ればよいのか、避難所生活とはどんなことなのかなど時系列でお話しました。また、私たちが数年間、被災地を回って聞いた困り事を再び起こさないように考えておいた方がよいことなども積極的にお話しました。実際、乳幼児家庭だけでもたくさん伝えたいことはあります。

防災講座をまずはとおり一遍、聞くことも重要ですが、被災者ゆえに経験された生の声やヒアリングで回り知見を経た私たちのようなNPOが主催する話に耳を傾けていただければ幸いです。

今後、講演後のアンケートについてまとめられてくることを期待しています。

<hiro>