2013
10.21

掛川こども園 防災講座

事業:ぼうさいぴっぴ

9月5日(木)掛川市の掛川こども園・家庭学級講座で防災講座を行いました。家代の里という大きな新興住宅地の中にあり、幼稚園180名、保育園120名、合計300名が在園する幼保園です。保護者向けの防災講座の開講は初めてとのことでしたので、教材の減災Book(作成 NPO法人 はままつ子育てネットワーク)にそっての講座となりました。

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まず、東日本大震災の被災地や避難所が実際にどのような状況だったのかなどを、写真を見ながら改めて確認しました。そして、「減災」にむけて、どのような備えをしたらよいのかを学びました。後半は、新聞紙でスリッパ、ゴミ袋でカッパづくりに挑戦しました。

質問タイムには、東日本大震災の避難所で、子どもたちを見守るなどのボランティア活動があったかどうかという質問がありました。講師が災害ボランティアコーディネーターとして現地に入った時にはなかったが、避難してきている人たちのなかで自然に子どもを見守る、お年寄りの話を聞くなどの「役割」が発生していたと話しました。避難生活の中で「役割」をもつことは、避難所運営上、また人々の気持ちの面においても大変重要です。

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講座終了後に園長先生のお話を伺いました。避難訓練で小さな子どもたちをベビーカーにのせて避難させる際に、段差があったり、角が曲がりづらかったり、実際の避難行動に不都合が見つかる事があると、すぐに避難経路を変更したり、段差や道幅を修正するなどの対応をしているそうです。広い園なので、何通りもの避難経路を確保していたり、月に一度の避難訓練も、日時を公表せずに実施したりしています。小さな子ども達にとっては「お昼寝中」の時間帯になることもあるそうですが、いつどこで災害が起こるか、その時避難可能な経路はどこなのかなどは計り知れません。これらの取組には園長先生のどんな時でも命を守るという子たちへの強い思いがあります。

家庭に於いても大切な命を守るためには、起こりうる様々な状況に於いて、そのときどう守るのかを予めシュミレーションしておくことが大事だということを改めて学ばせていただきました。

<やまねくん>