2007
10.27

防災ワークショップin和歌山

事業:ぼうさいぴっぴ

防災ワークショップin和歌山

防災ワークショップに和歌山県田辺市まで行ってきました。ここは温泉地白浜がとっても近いところなのです。今回の講師は最近、売れっ子(子ではないです ね。失礼しました。)の鵜飼さん。和歌山県には情報交流センターがあり、この名が Big.U(ビッグユー)という建物です。
ここの『U遊祭 2007』の催し物のひとつとして、NPO法人Com子育て環境デザインルーム/コムデザインさんが『子育て安心教室』を企画し、子育て安心教室① 『子 どもを守る防災のお話』 、子育て安心教室② 『身近なもので防災グッズを作ろう』と2日間開催のためよんでくださいました。和歌山県でも、1944年に東南海地震、2年後の 1946年には南海地震が起き、家屋の倒壊や津波で多くの人々がなくなったという経験もあり、防災には力を入れているそうですが、まだ、子どもなど要援護 者になり得る人たちの視点で防災が考えられていないため、ぜひやりたいとお誘いくださいました。
 

情報交流センター Big.U(ビッグユー)

この『U遊祭2007』、フリーマーケットあり、車の展示あり、ブログ作成講座など情報交流センターという場所を大いに活用できる内容の講座があったり、子連れで楽しめるイベントなどたくさんの人々が車で続々と集まってきていました。
 

講演会

1日目は講演会。最初にビデオで阪神大震災の倒壊を再現したビデオで参加者に少し地震の怖さを感じてもらったところで話に入ろう!ということだったのです が、見事に講師、忘れてしまって話しが進んでいきました。土地柄、地盤の話から、被災地にボランティアで入っている経験もあり実体験から語られる人々の様 子など、いつもながら身につまされる話もあります。被災で困ったことの究極はトイレということもだんだん最近では、報道等からわかってもきています。
  私たち「子どもを守る防災ワークプロジェクト」が常に訴えているのは、地域とのつながり。被災にあった直後、“誰がいない!”とわかるのや緊急の事態に 陥ったときに頼れるのは身近で顔見知りの地域の人々です。だから、できるだけ近所とのつながりを持ち、互いを見守ろう。それは、防災のみならず虐待予防な どにもつながることです。
 また、被災時に、配られる非常食にアレルゲンがあり、死に直結してしまうほどのアレルギーを引き起こすかもしれないた め、アレルギーに配慮した非常食が必要な人たちもいるということや障がいを持つ子どもたちへの理解についても必要だということも忘れずに話の中に入れてい ます。
講演会のあと、まさしくこんなお話が聞きたかったと言ってくださったママにも出会え、和歌山の地でも活動が広がることを大いに期待しています。

新聞紙で作るスリッパ

夜はホテルで地産地消の食材を使った中華料理をいただき、白浜(宿泊は白浜でした)の温泉に浸かれたことでした。当日は、キャンドルイルミネーションのあ る日だったようで砂浜には多くの家族連れやカップルがいました。2007本のキャンドルが砂浜であかりを灯し、幻想的な光が魅了されるのだそうです。その あたりは通過してしまい、ぜひ今度来るときには見てみたい光景です。
 

ごみ袋でつくるカッパ

2日目も好天に見舞われ、午前中にワークショップ。新聞紙で作るスリッパ、ちらしで作る紙コップ、ごみ袋でつくるカッパなどあちらこちらのテーブルで作り ました。とても好評!最後に地震のビデオを数分間流して、あの阪神大震災の教訓を忘れず、またいつやってくるかもしれない天災にできるだけ備えておこうと いうことで終了しました。
様々なつながりがまた遠い和歌山でもできたと思います。起きてはならない災害ですがもし・・という場合があったとき、絶対に知らないよりはここで得た知恵が役立つものとなるでしょう。