2011
05.19

助産師からみた女性特有がん啓発講座「家庭の医学 出前講座」第3弾

事業:女性のがん検診

昨年度(2010年)、ぴっぴでは、女性特有がん(乳がんや子宮頚がん)の検診受診をママたちに啓発しようと、育児サークル(5団体対象)を対象に、「家庭の医学 出前講座」を開きました。講師は助産師さんたちと保険の代理店さん。ママたちに近いところにつねに寄り添っている助産師さんから、ご自分の立場で昨年の講座を振り返って感想を書いてもらいました。今回は小川さゆりさんです。
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私は、地域で活動させて頂いている助産師です。
今迄沢山のプレママさん・ママさん達にお話しする機会がありましたが、話のメインはもちろん、妊娠・出産・育児・・・
がん(子宮頚がん、乳がん)の話、がん検診の話を 育児サークルのママさん達にお話をすることは初めてのことでした。
このお話を頂いた当初は、ママさん達にどのようにお伝えしたらよいか、本当に悩みました。
でも、とても有意義なプロジェクトに参加させて頂けるのだし、何とかママさん達に私の思いを伝えたい・・・。
他2人の助産師と勉強会を重ね、アドバイスをもらい、私なりの思いを少しずつ形にしていき、いよいよお話をする当日を迎えました。
私は、10月29日と12月2日の2日間、それぞれ2つの育児サークルのママさん達にお話をさせて頂きました。
‘緊張MAX’でお話を始めましたが、どちらの育児サークルのママさん達も、ご自分のお子さんのお世話をしながら、熱心に耳を傾けてくれました。
参加して下さったママさん、ありがとうございました。この場をお借りして、お礼申し上げます。
普段の育児サークルの活動は、お子さん中心の活動かと思います。
でも、ママさんが主役の活動もあってもよいのかな?と思います。
ママさんが誰かの話を熱心に聞いている・・・そんなママさんの姿を子ども達は見て、何かを感じとってくれた、学んでくれたのではないでしょうか?
私がママさん達にお伝えしたかったこと・・・
家族が増え、母親として家族のために(もちろん自分のためにも) がん検診を受けて欲しい、出来れば、毎年受け続けて欲しい。
そして、もしがんであっても、出来るだけ早期で発見して治療して欲しい。そう願ってこのプロジェクトに参加させて頂き、そしてお話をさせて頂きました。
がんは身近な病気です。日本人の死亡原因の第1位の病気です。
でも、治療法が沢山あり、早期であればある程、治り易い病気でもあります。
育児に追われて日々多忙なママさんに、少しだけお時間を頂いて 「がん」 という身近な病気について考えてもらい、がんは、決して他人事ではないんだ。でも検診を毎年受けて、早期で発見して治療すれば、治るんだ。という現状を このプロジェクトで、助産師の立場で、ママさん達にお伝えさせて頂きました。
そして、これからもお伝えしていけたら・・・と願っています。
お話を聞いて下さった2つの育児サークルのママさん、あれからがん検診を受けに行ってくれたでしょうか?
この文章を読んで下さっているママさん、がん検診に行ってみようかな? と少しでも思って下さったでしょうか?
助産師の私の思いが、一人でも多くのママさんのがん検診受診につながれば 嬉しいなぁ・・・と思っています。

助産師 小川さゆり

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