2010
06.11

きそふくしま「防災まつり」2010

事業:ぼうさいぴっぴ

6月6日(日)長野県木曽郡木曽福島の木曽福島会館会場で行われた“きそふくしま「防災まつり2010」”に行ってきました。

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長野県に行くことになったきっかけは、昨年8月21~24日、浜松で実施された内閣府主催の「防災フェア2009inはままつ」を視察され、呼んでくださったことからです。
ぴっぴは、まちづくりセンターで子ども向けの「どきどき防災ゲーム」を開催、「第5回全国防災まちづくりフォーラム」で発表しました。

ぴっぴの様子を見てくださった方々が講師として呼んでくださったのです。ぴっぴはこれまでにも和歌山などから呼んでいただいた経緯があり、それぞれの土地の様子を見てお話をし、ワークショップを随時おこなっています。「防災」とひとことで言っても山と海、まちなかでは災害の度合いや種類も違ってくるからです。
木曽福島の災害と聞くと、地震や大雨による山崩れだとてっきり思っていたのですが、なんと川の増水による水害がいちばん大きいと聞いてびっくり。

前日より、木曽福島に入って、町をほぼひとまわり、当日の会場を見学させていただきました。人口1,3000人の山間にあるこの町は、古い街並み(観光の一環でもあります)でアップダウンが多く、高齢化が進んでいるようです。

このまつりは地域自治組織の部会が防災組織の立ち上げに取り組まれているようで、子育て世代から若者も巻き込んで様々な年代が関われるものにされたいようです。浜松もすべてがうまくいっているわけではなく、近年、全国で大きな災害が起きたことをきっかけに多くの経験が積まれてはきていますが、実際に災害が発生したときに、ボランティア組織をどこがどのように立ち上げ配置するかなど一部でしか組織化されていません。同じ、課題を考えていくにあたって参考になることも多くありました。

当日、ぴっぴは会場で、午前10時からと午後13時半からの2回、「簡単防災グッズ製作体験」を行いました。
午前中は、幼稚園世代から小学校低学年が大半で会場はびっしり。製作するスペースがあるのかと思われるほどの人数でしたが、地域のボランティアの方々の機転とお手伝いで、ちょっと小さなこどもには難しいごみ袋でつくるカッパも全員が体験。新聞紙でつくるスリッパも両足つくって、地震で飛散したガラスを見立てた卵パックの上を歩いてご満悦の様子。楽しんでいただけたようです。

遊びの部分も入れつつも、製作を目的としてのイベントではなく、災害時、なにもなくなるかもしれない中で、生活の知恵を活かして身近なもので身を守ること。そして、生活者の中には様々な人がいるということを子どもながらにも理解してもらうことが今回のゴールです。それが理解されたのかが気になりました。午後は午前より大きな子どもたちだったのでさらに難なく終了。

昼食時、隣が福島小学校でそちらのグランドも会場になっていましたが、地震体験車や煙体験などもあり、昼食自体が災害用炊き出しご飯とトン汁。なかなか考えられていました。今回、アイデアが面白かったのは受付後に貰える、布製の緊急持出袋。背中には、地震だ!→1~2分→3分→5分でやることが書かれています。身近にあれば役立つものになることでしょう。

今回、長野県の町でこれからも防災に取り組んでいこうという人々と関われたことはたいへん有用な経験となり、メディアでは報道もされていない災害の経験や貴重な話も聞くことができました。多くの市町で、「じぶんのところは大丈夫!?」でしょうか。地域ぐるみで取り組まれないと災害復興には立ち向かうことはできないでしょう。「地域とのつながり」を常に育みながら、防災だけに限らず、まちづくりに向かいたいですね!とじぶんの住んでいるところも意識しながら、最後にこう考えて終わりにしたいと思います。

Harada