01.12
災害ボランティアによる図上訓練
今年で10回目を迎える「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」が平成27 年3月7日(土)12:30~ 3月8日(日)15:30、静岡市民文化会館で行われます。
ぴっぴはこの訓練に関わることになって3年目となり、今年度はワーキングメンバー(運営)として参加しています。半年以上前からメンバーたちが静岡市に集まって1~2か月に1度の割合で1日がかりで、時には2日間の合宿をしながら議論しあい、ネットワークを深めて、テーマやプログラムなどが決っていくのです。
この図上訓練とは・・・
「この訓練は、静岡県内外の災害ボランティア活動にかかわる人たちが一緒に東海地震時の現場での対応や災害時にむけた地域での取組を考える2日間のワークショップです。県外関係者も多く参加する大規模な訓練は珍しく、全国的にも注目されています。訓練では、大規模災害時におけるボランティア活動の様々な課題とその解決策となる「支援」を考える中で、地域への理解を深め、県内のみならず県域を越えたネットワークづくりを目指しています。 同じ料理でもいくつものレシピがあるように、被災者支援活動も様々です。今回の訓練は、様々な支援活動を展開するために『必要な資源や方法(レシピ)』を考えていく機会として開催します。」(特定非営利活動法人静岡県ボランティア協会HPより)
静岡県は南海トラフでの被害想定がたいへん大きなところです。県内外の人々のネットワークなしでは災害には立ち向かうことは、これまでの大災害からもあり得ないことです。
よく“本番さながらの訓練ではなく、机上の訓練などなんの役にたつのか。”と言われる方がおられます。いざ、発災してどこかでヘルプということになっても、ふだんからのネットワークとシミュレーションがないと支援も復帰の兆しも立ち遅れてしまうでしょう。
災害対処には災害ボランティアだけが動けばなんとかなるものではありません。ふだんから災害にかかわっている団体や機関だけが訓練に関わるのではなく、ヘルプを出すに違いない災害弱者にもなり得る子育て、障害者、高齢者関連や行政にも関わってもらい共にどう連携していくのか、いけるのかを考える糸口でなければなりません。そういった意味合いからも参加してほしいとの声が主催側の意図にもあります。今年の訓練募集には多くの分野からの参加を期待しています。
第10回静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練