03.07
「支え合いの仕組みづくり実践講座」
2月28日(火)、静岡市社会福祉協議会主催の「支え合いの仕組みづくり実践講座」の「災害と子ども」の講座を行ってきました。
参加者は、静岡市内で民生児童委員や自治会役員など、地域で活躍されている方たちです。日ごろから防災についての関心も高いこととは思いますが、熱心に参加していただきました。今回は、災害時に子育てファミリーがどのように困るのか、日ごろはどのような点に気を付けて備えていけばよいのかというお話をしました。ちょうど、この講座の前に、「災害と高齢者」というテーマのお話があったのですが、高齢者の抱える課題と子どもの抱える課題とはとても関連性の強いものでした。
実は、日ごろから、子育ての課題として取り上げられていることは、高齢者や介護の課題とも共通点が多いのです。高齢者や介護の必要な人が抱えている問題を、乳幼児や子どもに置き換えて考えると、同じようなことが問題となっていることに気づくことが多いです。ちょうど今回は、高齢者をテーマにお話があった直後に、子どもをテーマにしてお話したので、高齢者の問題と子どもの問題を関連付けして考えやすかったのではないかと思います。
避難所では特に、自宅に住めなくなった人たちが集まっているので、みんながそれぞれ不安を抱いていることなどから、お互いを思いやる余裕がなく、配慮が必要な人が遠慮などから避難所に居ずらくなることがよくあります。被災後の混乱して不安をたくさん抱えている時に、さまざまな人に配慮することは難しいかもしれませんが、平常時に災害時にどのような配慮が必要かを想定しておくことによって、冷静に判断したり、困っている人に目を向け対処したりすることができるとよいですね。
平常時、いかに課題を見つけ、対処法を何通りも考えておくということが、災害時に「おたがいさま」の関係性を実現することにつながるのかもしれません。