09.23
痛くなければ乳がん検診を受けますか?
日本女性の9人に1人が乳がんにかかり、若い世代の女性の罹患率が近年増加傾向にあるといわれています。そんな乳がんを早く発見するためには、定期的にセルフチェックや検診を受けること、「いつもと違う」と感じたらすぐに受診することです。
しかし、乳がん検診といえば、「痛い」「恥ずかしい」「忙しい」ということで敬遠されがちです。特に、「以前痛くて凝りてしまった」「痛いと聞いたので怖い」という方には朗報です!
「痛くない乳がん検診」があります。「痛くない乳がん検診」とはつまり、「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」といい、浜松市内では、すずかけセントラル病院(南区田尻町)で受けることができます。ちなみに静岡県内では、三上医院(静岡市清水区)と焼津市立総合病院(焼津市)の3か所だけです。
今回、「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」について、すずかけセントラル病院の高原太郎先生(東海大学医用生体工学科教授)にお話を伺いました。
乳がんは、早期発見すれば治るがんともいわれ、「ステージ1(しこりが2cm以下)」で転移などがなければ1か月で復帰もできるそうです。
結婚前の若い女性や子育て中の母親が乳がんに気づかず深刻な状況にならないためにも、また最近は共働き家庭が増え仕事復帰が早期にできることからも、ぜひ「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」を受けてほしいと、特に強調しておっしゃっていました。
では、無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)のメリットというと、
- 痛くない
- 検査着を着たまま検査できるので、見られない・触られない
- 若い人に多い高濃度乳房でも対応している(画像診断しやすい)
- 被曝しない
- 乳房インプラント(乳房再建術や豊胸術の後)でも受けられる
です。
一方、デメリットとしては、
40歳以上になると、2年に1回、乳がん検診を無料で受けられますが、この検査は対象外となり、有料です(すずかけセントラル病院の場合は、税別22,000円)。
マンモグラフィの検査を受けると6,000円程度かかり、超音波とセットで受診すれば8,000円程度かかります。それと比べてもかなり高いと感じる人も多いことでしょう。
(ただし、通常の検診と異なり、しこりや痛みなどの心配ごとを紙に書いておくと、その場所が大丈夫かどうかまで教えてくれるので、安心感が得られます。)
そこで活用してほしいのが、10月18日(日)に行われるすずかけセントラル病院の「レディースフェスタ」です。10月はピンクリボン月間ということで開催されます。
この日だけ、無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)が15,000円(税別)で受けられます。もちろん、マンモグラフィや一般健診も受診できるので、平日は忙しくて検診を受けにくい方にもおすすめです。ただし当日受付で、撮影できるのは8名程度までとのことですので、ご希望の方は、お時間早めに、また余裕をもって行かれることをおすすめします。
スタッフは女性のみ、待ち時間に肌年齢測定や簡易骨密度検査ができ、お土産付きだそうです。完全予約制ですので、お問合せや予約は、すずかけセントラル病院予約係までお電話(0120-771-804)にてお願いします。受付は、平日8:30~16:30です。