05.18
楽隊のうさぎ記者会見
先日、中沢けい氏原作「楽隊のうさぎ」の映画記者会見に行きました。
原作者の中沢けい氏、監督の鈴木卓爾氏、俳優で父親役の井浦新氏、母親役の鈴木砂羽氏の4人が会見にのぞまれました。
中学生の吹奏楽を通して主人公の男の子が成長していく過程を映画化した作品なので、子ども関連サイトを運営しているぴっぴで情報発信してくれないかと呼んでいただけたのですが、こうした会見の場に入るのは初めてです。プロの記者さんやTV局の人、映画関係者の社長さんたちや評論家の方がいてドキドキしました。
その日は、最後のシーンを撮るということで、市民エキストラも大勢撮影場所に詰めかけていました。会見の作法はわかりませんが、映画会社の方でいくつか質問を設定してあり、その後、短い時間でメディア関係者からの質問に答えてくれるというスケジュールでした。
鈴木監督からは、磐田市出身で身近な浜松で映画撮影にのぞんでの印象。オーデションで選ばれた中学生たちについてなどが語られました。
また母親役の鈴木砂羽氏からは多感な中学生の母親役を演じてみた印象などが質問に。父親役の井浦新氏は、数日前に初めてクランクイン。単身赴任の父親役なので、親子があまり接しない中での息子に対して、程よい緊張感と距離感をもって演じるとのことでした。
中沢けい氏については、自身の小説が映画化された実感がないようで、第三者的に面白感を持って接しているというようです。演者の中学生から、アドバイスをしてほしいといわれたそうですが、中学生らしいですね。原作者がいれば、その時の自分の役柄はどういった思いで書いたのだろうと聞いてみたくなります。
この映画での醍醐味は、リアルに子どもたちをまとめあげる苦労の中で、思春期の中学生たちが原作のストーリーを基礎として吹奏楽を通して成長していく過程なのですが、それがきちんと音に現れているのではないかと。私は撮影シーン最後の吹奏楽を奏でる中学生たちの姿を見学させてもらっただけですが、映画関係者の人々はその音色を聞いて、じーんと来たそうです。自分の子どもの姿を重ねながらの意見ですが、中学生は思春期真っただ中。小学生高学年から次第に反抗期を交えて身体の成長も顕著になるので、とても扱いにくい年頃です。幼い頃とちょっと大人に背伸びしたところとが入り混じりながら年を経ていくので、そのあたりにかなり監督も気を配られたのではないかと思います。
子どもたちの自然な姿を撮影するのには苦労があったと思うのです。
原作本をそのまま忠実に映画化しているわけではないとのことですから、どんなふうに描かれているのか、原作とのギャップを楽しみながら見られるといいですね。
浜松で映画撮影ということで、エキストラを始め、撮影地も馴染みのお店や風景ばかり。
全国でヒット作品になれば素敵です。中学生たちが主人公で、ぴっぴ世代からするとちょっとお兄さん、お姉さん世代。浜松の子どもたちが活き活きと活躍する映画を応援していきたいですね。
※市民支援者募集
http://gakutainousagi.com/support.html
映画本編のエンドロール及び、公式サイトにお名前を掲載させていただきます。
映画「楽隊のうさぎ」は、音楽をテーマにした映画であり、「映画で子ども達に元気を与えたい」という趣旨のもと、みなさまの支援金より下記2団体へ寄付金を送ります。
◎「シネマエール東北」 1,000円分
http://cinema-yell-tohoku.com/
◎「こどもの音楽再生基金」 1,000円分
http://www.schoolmusicrevival.org/